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紫式子日記

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【雑誌】『ラブコト』



『エロコト』の続編、らしい。いちおう。

「各方面からお叱りをいただいてしまったので、今回は配慮して」
女性のためのエロいエコ、というコンセプトの雑誌になったらしい。

けれど「女性が興味ありそうな話題」に手を出しすぎて、
CREAやan・anと差別化が出来ていない上、テーマが散漫になっている。

えらい豪華なゲストを今回も連れてきているんだけど、
わざわざリリー=フランキーと川上未映子を対談させて
「いいセックスは、ココロまで満たされる」なんて
(主にan・anで)使い古されたテーマを語らせなくてもいいだろう。
桜沢エリカの「セックスした男を好きになっちゃう女」とか、
もういいだろうそんなプロトタイプのラジカル・ビッチ!!



「各方面からお叱りを~」⇒今度は女性向けに
って流れになるってことはやっぱアレかね、
「女性を『資源』扱いしている!」
とかって誰かがカシマシくしたのかね。

いいじゃんね、資本主義体制において、自然の恵みも「女」も
ヒト(=man=male)のための「資源」にすぎんじゃんね。

というか、この↑考え方をすれば、
『エロコト』のころはピンと来なかった
「エロ=エコ」という理屈も納得がいく。



「『いいエコ』とは何か」って聞けば、答えは十人十色だろうけど、
あえて生ぬるい、ユルーい回答を設定すれば、
「自然を『モノ(所有物)』扱いしないこと」ってことになると思う。

これはそのまま「女を『モノ(所有物)』扱いしないこと」と、
「いいエロ」に書き換えられる、のではないか。

いい女=エロい女とは、男の所有物たることに甘んじない、
野生の伽羅の大木(屋久杉でもいいよ)みたいな女のことではないか。

なんかだんだん言ってることわかんなくなってきたけど、
でも『エロコト』でもそんな特集を組んでいた、ハズ。

つまり、やっぱり、坂本龍一は「わかっていた」のだ。
ただ、『ラブコト』の前書きにあるとおり
「時代を先取りしすぎ」た、パンクな手法をとっちゃっただけで。



まぁ、んで、『ラブコト』に話を戻せば、
 女性をターゲットにしている=女性を金ヅルと思っている
という点において、坂本教授のコンセプトに反するんじゃねーか、
なんてことを思ったりなんかする。



エロコト 2006年 11月号 [雑誌]
エロコト 2006年 11月号 [雑誌]

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