2008/08/14 Category : Comics 『2週間のアバンチュール』中村明日美子 2週間のアバンチュール (Fx COMICS)私の中で中村明日美子=『Jの総て』っていうイメージで、「絵柄が楠本まきのパクりっぽいし、しかもほもか~……」というかんじで「食わず嫌い」していたのですが、★「女子nicomi」で★福田里香がけっこういい感じに絶賛していて、「そうか、悪くないのかぁ」と思って、「試食」してみた。《結果》読まないできて損した……(´・ω・)短篇集……なんですけれども、やっぱり印象に残るのは 表題作『2週間のアバンチュール』。印象に残るというか、他人事とは思えないというか。主人公・アンジェの顔が私に似ています。かわいそうに、アンジェ=天使という名前を持ちながらこんなにいぢわるそうな顔で、ほんとうにいぢわるく育って(笑)。「かわいくない」顔の少女が、いかにして内面も「かわいくなく」なっていくかが、ちゃんと描かれてる。対する「かわいい」少女の傍若無人さ、ルックスがいい人の無自覚な、ある種の残酷さっていうのも、キッチリ描かれている。よく人を見ているなぁ、と思う。そういうところ、キッチリ見ちゃう生きづらい人なんだろうなぁ、とか(笑)。そしてアンジェの内外の「ぶさいくさ」が、むかついたりかわいそくなったりしないのがスゴい。「かわいい」子たちに、「報復」するんです。自ら「裁き」を下すんです、アンジェが。それが、非倫理的かもだけど、聡明で小気味よい。ダークな「ニヤリ」があとを引きます。中村明日美子さん、貴女も私たちみたいな、「アンジェ的精神」の少女だったんですか……? って。竹宮恵子を21世紀的画風にした感じ、かもしれないと思った。Jの総て (1) (F×COMICS)コペルニクスの呼吸 (1) (F×COMICS)鶏肉倶楽部 (F×COMICS) [1回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword