2005/05/03 Category : Books 『ザ・フェミニズム』 ザ・フェミニズム恥を承知で申し上げれば、私、上野千鶴子の弁論の達者さに感銘を受けて、社会学始めたのよねぇ。きっかり3年前のことですよ。高校の先生に『発情装置』貸してもらってさ。そんなわけで上野を読むと初心に立ち返るような気になったりならなかったり。 今回は『ザ・フェミニズム』。小倉千加子氏との共著、ていうか対談集。小倉千加子、何気うちの大学で授業持ってるしね。ていうかOGだしね。でもなんでうちの学部じゃないんだろ。授業カブってるし。もぐれないや。この本を読んで何がわかるって、「あぁ、フェミニズムっていろいろあるのね」ってこと。一人一派という表現が使われていたけど、百家争鳴って印象もあったかも。ちょっと昔の本なので、田中真紀子支持云々とか、辻本清美がどうこうとか、ややもすると懐かしい話題もありますが、内容の切れ味は鈍りません。小倉千加子は心理学者だから、社会学の文献としてきっちりカテゴライズすることはできないけれど、今まで曖昧だった部分が明瞭にされていく快感があります。ジェンダー学につけフェミニズムにつけ、この本で語られた時からまた変化しているだろうけれど、里程標として役立つ内容なんじゃないかと。個人的には、専業主婦≠新・専業主婦の区別に、「あぁ、こうやればいいのか」と今更感に満ちた納得をしてみました。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword