2005/05/03 Category : Books 『「NO」と言える日本』 正式名称は『「NO(ノー)」と言える日本―新日米関係の方策(カード)』っていうみたいですけどね。はい、石原慎太郎氏の著作です。ソニーの盛田昭夫氏との共著で。でもこれは交換書簡みたいに書かれたのかな? ほぼ交互に石原氏の書いた章と盛田氏の書いた章が載ってるんだけど、なんか2人とも言ってることが似て非なるっていうか、この本を貫く結論みたいなのはないの? って感じ。両者に共通するのはアメリカも日本も、良い部分・悪い部分の両方があるから、良い部分は肯定し、悪い部分は否定し、もう一方の国の良い部分を取り入れろ……みたいな論調。ただ、その良い/悪いの基準をどこに置いているのか、どちらも明示してないから、慣れるまで「どっちの味方なの?」と混乱。こちらとしても基準の在り処を見い出せなくて、「和洋折衷すれば最強だ」みたいな盛田氏の言葉に、煙に巻かれるような気分で終わってしまう。いぇね、なんでいきなりこんな本読んでるかって、ゼミの研究課題なんですよ。テーマが「石原慎太郎」なんです。だからちょっと後で石原氏の章だけ取り出して読み直しますけど……。あ、ねぇ、余談だけど今夜のNews23、立花隆と宮台真司の議論でしょ。上野千鶴子に並ぶ、インテリぶりっこ高校生の必読学者。観とこ観とこ。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword