忍者ブログ

紫式子日記

Home > ブログ > Art

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」@東京都写真美術館


★写美Webサイト
★TOKYO SOURCE インタビューページ

20代~40代の女性が「自分の50年後」の理想なり予想なりをやなぎみわに伝え、
特殊メイクで「50年後」の姿を撮影する「マイ・グランドマザーズ」シリーズ。

元々やなぎみわの作品には「老婆」が多いのだけれど、今までのものは
モチーフとしての「老婆」というか、一般概念としての「老婆」という感じだった。
いろんなおとぎばなしに共通して出てくる「魔女」みたいなポジションの。

でも、今回は実在の、一般の女性たちが想像した「自分の50年後」で、
どの「おばあちゃん」もそれぞれキャラが立っていた。



印象に残っているのは、画面の外を見つめ、物思いに沈む表情の2作。

「次の私の肉体は、必ず私の手で作る」と決め、
人形制作に取り込む手を、ふと止めて考え込む《SHIZUKA》。
年老い、水分を失ってかさかさになった肉体の「軽さ」が、
喪失感よりも身軽さを帯びてきたということなのだろうか。

海外に住む友人を訪ねよう、と突然決心し、飛行機に飛び乗った《SACHIKO》。
窓側の席で朝日を見つめながら、己の存在の小ささに思いを馳せる。

この2作が目に留まったのは、私が、そうなっていたいからなんだろうな。
今までの人生とか、「今」の心地よさ、寂しさも含んでの気楽さ、
そういうものについて考えながら、じーっと何かを見るでもなく見つめていたい。

イヤ早く年取りたいですもん。
早く今くらいのことを「若い頃はねぇ……」って語りたいですもん。



そして気になったのは、「後継者」とか「次世代」を意識している人が多いこと。

占い師として自分の後継者にふさわしい少女を探し続ける《AI》、
海に沈んだ世界で、アマゾネスの女長老のように生きる《MIKA》、
人類がほとんど死に絶えた世界で予見をする《MIE》……。
そして、やなぎみわ自身も《MIWA》として、世界各地に養子を
迎えに行く旅に出ている。(なぜか衣装はメーテル!)

私はそこまで思いが至らないのだよなぁ。
自分のことしか考えられない。
というか、自分の現在にすらリアリティを感じていないからなぁ。



若い女子にとっては、「思いを馳せる」いい契機になるシリーズだと思うのだけれど、
彼女に連れられてきちゃった男子とか、リアルおばあちゃん(実際にいた)とかは
これを見てどう思うのだろう、と考えてしまった。かなり気になる。

拍手[0回]

PR

アンドリュー・ワイエス展 @愛知県美術館

Bunkamuraでやってたやつの巡回展。

★Bunkamura 展示案内
★愛知県美術館「現在の企画展」Webページ



中学の頃、画集で観てから「いちばん好きな画家」のひとり。

今回気付いたのだけれど、彼が描くメイン州やペンシルヴァニアの
風景って、私の地元に似てるんだよね(笑)
寒々しくて、枯れ草で覆われてる。



「できることなら私は自分の存在を消してしまって絵を描きたい。
あるのは私の手だけ、という具合に。」


この自意識薄すぎな発言を見て、なるほど……と思った。
ワイエスは自分に頓着しない。
ただ周りの物・人々だけを愛している。
対象を捉えようとする、ありのままに。

では彼の絵に見られるあの哀しさ、寂しさは何なのだろう。
「私は季節の中でも冬や秋が好きだ。
風景の中にある骨組みや孤独感、死に絶えたような雰囲気が感じられる。
何かがその下に隠れていて、物語の全ては明らかにされていない。
そんな気がするのだ。」


ワイエスの絵には「物語性」を感じる。
時間は静かにだけれど、確実に流れている、その感覚。
冬が過ぎれば春が来る。
ワイエスの絵は哀しく見えるけれど、春の訪れを待っているのかもしれない。



91歳、存命中(!)のワイエス自身が出演したインタビュー映像が個人的にヒット。

「感情的(emotional)なものと精神的(spiritual)なもの、
 2つが揃って完全だからね」

「アートにルールはまったくない。
 もしルールを作り出したら、危険だ」

「年を取っても何かが自分の想像力を刺激したら
 素早く行動すべきなんだ」

拍手[0回]

『NINAGAWA WOMAN』蜷川 実花



いろんな女子を撮ってきた蜷川実花の、各タレント ベストショット集。

帯コピーが
「かっこいい女子は、国宝だと思います!」
なんだけど、私は貴女の腕こそが国宝、と思う。



蜷川実花の「いいなぁ」って思うポイントって、
もちろんアヴァンギャルドな衣装・メイクのセンスとか
毒々しいくらい鮮やかな色彩とかもそうなんだけど、何より
他のカメラマンが「させない」表情を、モデルにさせるところ。

「女子同士」だからなんかな。
モデルの女の子はすごくくつろいで、プライベートな表情をしているように見える。
高校時代に教室でふざけて撮りあう、携帯カメラの写真みたいに。

今回の写真集で私がびびったのは、中谷美紀。
なんだかすごく慈愛に満ちた、「お姉ちゃん」みたいな貌だった。
長女です、って雰囲気。弟や妹を見守ってます、みたいな。

あとはSHIHO。
正直今までSHIHOの良さってわかってなかったんだけど、
この写真集に収録されてる写真で、わかった気がする。
何にでもなれるんだね、この人。

美輪明宏様のお写真も入っております。
「女子」カウントです、そこんとこ宜しくお願いしますです。

拍手[0回]

「液晶絵画 STILL/MOTION」@東京都写真美術館

★展覧会Webページ

最終日、の前日、に行きました……。
東京を離れたことのいちばんのデメリットは、展覧会にいけないこと。まじで。



感想箇条書き。

●サム・テイラー = ウッド『スティル・ライフ』『リトル・デス』
前者は果物がカビていく過程、後者はウサギの死体が腐っていく過程の早送り映像。

上手く言えないが、すばらしい。
日本でいう「諸行無常」、西洋でいう「メメント・モリ」の正しい継承者だと思った。
ロンドン出身と知って、すごく納得した。ゴスと頽廃の街!!
たぶん、セザンヌが果物を描く際、腐るまで描き続けたという逸話にも基づいてるんだと思う。


●ドミニク・レイマン『YO LO VI(ゴヤ『異端審問』に倣って)』
「キた」。
服を脱がされ、三角帽をかぶせられた異端審問の被疑者がスクリーンに映し出されている。
スクリーン前はカメラで撮影されており、スクリーンをのぞく鑑賞者の姿が、数秒遅れでスクリーンに合成される。
鑑賞者は「被疑者の顔をのぞきこんでいる自分の姿」をスクリーンの中で見ることになる。

イヤ~な事件とか起こると、「後ろ指」っていうんですか、指すじゃないですか、私たち。
その自分たちの姿を見せ付けられる気分になる。


●森村泰昌『フェルメール研究(振り向く絵画)』
「真珠の耳飾りの少女」が、動く、振り向く。

ほぼ惰性で観に行っている感じのモリムラさんだけれど、ドキドキした。
森村さんは「見る/見られる」っていう支配関係ではなく
「見つめる」っていう愛情行為を推している人なんだけれど、
文字通り、ファンを、観客を見つめることにした感じの作品。

真珠の耳飾りの少女 通常版 空想主義的芸術家宣言


●ジュリアン・オピー『ペンダントをつけたキエラ』
この人の絵、かわいいんですよ! ロンドンのわたせせいぞう?♪

中でも『~キエラ』は、他の作品よりプライベートな感じというか、
女性の無防備な姿をとらえていて、なんだかドキッとする出来栄えでした。


●チウ・アンション『新山海経・二』
地上の都市は海に沈んで、宇宙ではけったいな生物が弱肉強食。
どうしてサム・テイラー=ウッドといい、この人といい、
映像を扱わせるとみんな主題が「諸行無常」みたいになるんだ。。。


●やなぎみわ『Fortunetelling』
さすが、いい「乙女ゴス」。やはりやなぎみわアツい。
っていうか動画だったの知らなかったーよ。はずかちい。

Elevator Girls Fairly Tale 老少女綺譚


●鷹野隆大『電動ぱらぱら2002/2008』
これ、いちばん面白かった!!
顔/上半身/下半身が分かれてる着せ替え、みたいなのあるじゃないですか。
あれの映像版。
だから顔と上半身と下半身の性別が食い違ったりする。
面白くて、ぎょっとする。
そしてこれもカメラが設置されていて、自分の顔が映りこむ仕掛けつき。



美しいに静止画も動画もないわね。
映像も立派にアートの一部だし、やはり映像でなければできないことがある。
その「でなければ~」を活用した作品が厳選されていた印象です。

★「文学の触覚」展もそうだったんですけど、写美は
「鑑賞者参加型」と言いますか、「一部になれる」系の作品展示、上手いですね。
単純に、楽しかったです。

もちろんそれだけでなくて、「アートの力」と言いますか、
新しい一歩を切り開く視座、みたいのも与えてくれる。
いい展示だったと思います。

拍手[0回]

緊縛ストラップ



アダルトな業界にたずさわっている知人たちが、
アダルトなイベントで売っていたと言って、
嬉々としてぶらさげてました。それが去年あたり。

本まで出ちゃって、いつの間にかメジャーになっていたんですねぇ。
私も何か一品買っておけばよかったなー。後悔役にも立たず。

★下北沢経済新聞(2007-02-26)
 下北沢で「緊縛ストラップ」展−東京タワーも亀甲縛りに


kinbaku


画像にはないけど、ぱんだがえろくて好き。

拍手[0回]

PAGE TOP