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紫式子日記

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ラテンなものと村崎


スペイン国立バレエ団の公演によせて。

字数制限オーバーしたので改めて記事作成します。



今日の公演……特に後半のフラメンコ色の強いパートで、ダンサーたちが見せた苦痛を帯びたような表情に、映画『dot the i』を思い出しました。

この映画の主役もカルメンっていって、しかもフラメンコダンサーなんですね。

で、映画の中で彼女が踊るシーンがあるんですが、そのとき彼女は婚約者ではない男性への愛ゆえに苦しんでいて、フラメンコでその情熱から来る苦悩(あるいは、苦悩の形をとった情熱)を表現するんです。




そして、これも『ラ・レジェンダ』の方なんですが、男装した女性ダンサーがアマジャの「身体」を表すんですが、白の衣装で。

思わず『白のファルーカ』っすか!? と。。。

ファルーカってのは、フラメンコの一種? なのかな?

元は男性向けの舞踊で、女性ダンサーが男装して踊ることもあるそうです。


いや、ファルーカって訳じゃなかったぽいけどね。

『白のファルーカ』自体はフィギュアスケートまんがですが、主人公の親がフラメンコの名手だったって設定なんですよ。

それで自分の中でフラメンコアンテナが敏感になっていた、ってのがあるんですよね。



さらに!

私の中でラテンといえば書上奈朋子

いやもっと正確に言えば、『psalm』の中に「Hora de verdad」っていう、男と女をそれぞれ闘牛士と闘牛に例えた曲があるんですよ。

Hora de verdadってのは、闘牛で闘牛士が牛に止めを刺す瞬間のことらしいんですけどね。

あなたと私は

決して交わることのない光と影

せめて私に

美しい死を!

せめて私に早く

Hora de verdad(真実の瞬間)を!


……って。

この曲の激情っぷりを、今日の舞台観てて思い出しましたねー。

いや曲自体はさすが書上奈朋子でキレイに仕立ててあるんだけど、すごく切ない……泣き叫ぶみたいな声で歌ってるんだよね。



喜怒哀楽を激しく表現する文化の中で生まれた、激しい表現のための舞踊なのだなぁ……などと勝手に思ってみた次第です。


Psalm 詩編
Psalm 詩編

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