2005/10/21 Category : Art ギュスターヴ・モロー展(後期) (前期)も行ったけど、また行ってきたよ。Bunkamuraのギュスターヴ・モロー展。会期も終わりだからか、平日の昼間なのに盛況。Bunkamuraの客はしかし所得階層も年齢階層も高そうである。(!)やはり本につけ映画につけ展覧会につけ、同じものを複数回鑑賞するというのは新たな発見を生むらしい。前期は全然気にならなかった「一角獣」に、今回はトキメキに似たものを覚えましたよ。なんかこの絵だけやったらエロ色っぽく見えてさ。なんでだろー、って思ったら、この絵、モローにしては暖色系なのね。他の絵は人物の影に青とか緑とか使ってあって、具合悪そう〜〜〜な感じだけど、これだけ健康的っていうか。健康美っていうか。あと、「出現」はやっぱり何度観ても凄い。凄みを感じる。しっかり塗りこまれたヨハネとサロメが、他の作品に比べて圧倒的な存在感を醸してるんだな。目線の対立が「凄み」かな。本当に「気」みたいのを帯びてる感じがするもんね。分厚く卵色の絵の具が塗られた、光の表現にもゾクゾクする。そして今日思ったこと。実はモロー、小品向きの画家だったんじゃないか。だって、なんであんなに素描とか習作とか念入りに準備するのに、出来かけの作品ばっかなの。いざ描いてみたら思ってたのとズレてたんだろーなー、うーん。「神秘の花」は、油彩ではなく水彩の習作でしたでも、油彩の怖〜い無表情と全然違う、明らかに「マリア」なやさしい微笑みで、びっくりした。 ※画像は全て同美術館サイトより。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword