2008/09/05 Category : Comics 『きのう何食べた? (1)』よしながふみ きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)最近遊びに行くお金がなくて、料理でストレス発散するのが定例になっている。まぁ単純に ・ 素材を揃えて ・ 手順を追って作業して ・ 完成という、過程のシステマティックさが楽しいんですよね。つ、アレで料理の参考にするために、通勤の電車の中で再読。やっぱり面白い。ごぼうと鮭を炊飯器に一緒に放り込む炊き込みご飯、作ってみたいな。さんまも食べたくなったけど、あいにくうちにはグリルがない。実践的なレシピ(分量までは書いていないので、読み手のクリエイティヴィティも求められる)もさることながら、キャラクターもすてきよね。チマチマと自意識過剰な史朗がかわいい。よしながふみを筆頭に、BL出身で名が売れてる女性漫画家って、クレバーな人多いですよね。★『女子nicomi』を読んでいても思うのだけれど。BL読者は目が肥えているというか、厳しくて、メジャーになるにはそれなりの思想性とか、知性が求められたりとか そーいうことなんでしょうかね。 [0回]PR
2008/09/04 Category : Comics 『バキ特別編SAGA』板垣恵介 バキ特別編SAGA (ヤングチャンピオンコミックス)内容は★「刃牙はじめてのセックス」です。以下、読んだ友人と読ませた私とのメール。 つづきはこちら [0回]
2008/09/03 Category : Books 『ねむり姫』澁澤龍彦 ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫実際に私が読んだのはハードカバーのほう。★ねむり姫★『東西不思議物語』の応用編、という感じ。現在の科学では説明のできない、不可思議な現象や伝承を題材に澁澤龍彦が編み上げた、仄暗く、どことなくエロティックな6篇。実はもうちょっとガチガチに「物語」を期待していたので、というのはつまり「小説家」としての澁澤を期待していたので、「語り部」ではなく「解説者」として顔を出されたのがいささか期待はずれではあった。「らしい」とも思ったけど。しかしてやはり澁澤龍彦は文章が上手い。いま「美味い」って変換されたんだけど、それもあながちマチガイじゃないかもしれない。匂い立つような。美しい姫君たちの容貌の描写とか、官能的にして高雅。物語のまとう雰囲気自体が、平安時代とかの、薄暗い室内で香を焚き染めたような、そういう雰囲気。民俗学的な分析とか心理学的な批評とか、やろうと思えばいろいろ出来るんだろうけど、タッツーがかけてくれた魔法が解けない今はまだ、そういうのは後回しにしておこうと思います。 [0回]
2008/09/02 Category : Art 『永遠のエレガンスを求めて―ジョルジュ・バルビエ画集』鹿島茂 1920年代文化最強説。永遠のエレガンスを求めて―ジョルジュ・バルビエ画集3回連続えろまんがでげんなりしたので、ひさしぶりにアートな記事。仏文学者・鹿島茂の個人コレクション(!!)から生まれた画集。友人がくれました。THX!鹿島茂っていうと、私が読んだ中では★『悪女入門』の人です。あれも今思えば「小悪魔恋愛のススメ」の先駆けみたいな良書でしたね。くれた友人というのが私の好みをよくよくわかっている才女で、すごーく好みでした。ビアズリーとカイ・ニールセンのヘタなところ(笑)を取り除いたかんじ。 鹿島茂による「はじめに」が過激ですげぇ。 つづきはこちら [0回]