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紫式子日記

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『きのう何食べた? (1)』よしながふみ



最近遊びに行くお金がなくて、料理でストレス発散するのが定例になっている。

まぁ単純に
 ・ 素材を揃えて
 ・ 手順を追って作業して
 ・ 完成
という、過程のシステマティックさが楽しいんですよね。



つ、アレで料理の参考にするために、通勤の電車の中で再読。
やっぱり面白い。

ごぼうと鮭を炊飯器に一緒に放り込む炊き込みご飯、作ってみたいな。
さんまも食べたくなったけど、あいにくうちにはグリルがない。



実践的なレシピ(分量までは書いていないので、
読み手のクリエイティヴィティも求められる)もさることながら、
キャラクターもすてきよね。

チマチマと自意識過剰な史朗がかわいい。

よしながふみを筆頭に、BL出身で名が売れてる
女性漫画家って、クレバーな人多いですよね。
『女子nicomi』を読んでいても思うのだけれど。

BL読者は目が肥えているというか、厳しくて、
メジャーになるにはそれなりの思想性とか、知性が
求められたりとか そーいうことなんでしょうかね。

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『ねむり姫』澁澤龍彦



実際に私が読んだのはハードカバーのほう。
ねむり姫
ねむり姫



『東西不思議物語』の応用編、という感じ。

現在の科学では説明のできない、不可思議な現象や伝承を題材に
澁澤龍彦が編み上げた、仄暗く、どことなくエロティックな6篇。




実はもうちょっとガチガチに「物語」を期待していたので、
というのはつまり「小説家」としての澁澤を期待していたので、
「語り部」ではなく「解説者」として顔を出されたのが
いささか期待はずれではあった。「らしい」とも思ったけど。



しかしてやはり澁澤龍彦は文章が上手い。
いま「美味い」って変換されたんだけど、
それもあながちマチガイじゃないかもしれない。

匂い立つような。
美しい姫君たちの容貌の描写とか、官能的にして高雅。



物語のまとう雰囲気自体が、平安時代とかの、
薄暗い室内で香を焚き染めたような、そういう雰囲気。

民俗学的な分析とか心理学的な批評とか、
やろうと思えばいろいろ出来るんだろうけど、
タッツーがかけてくれた魔法が解けない今はまだ、
そういうのは後回しにしておこうと思います。

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『永遠のエレガンスを求めて―ジョルジュ・バルビエ画集』鹿島茂

1920年代文化最強説。




3回連続えろまんがでげんなりしたので、
ひさしぶりにアートな記事。

仏文学者・鹿島茂の個人コレクション(!!)から生まれた画集。
友人がくれました。THX!

鹿島茂っていうと、私が読んだ中では★『悪女入門』の人です。
あれも今思えば「小悪魔恋愛のススメ」の先駆けみたいな良書でしたね。



くれた友人というのが私の好みをよくよくわかっている才女で、

すごーく好みでした。

ビアズリーとカイ・ニールセンの
ヘタなところ(笑)を取り除いたかんじ。

オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家 (小さな美術館) Nielsen's Fairy Tale Illustrations in Full Color



鹿島茂による「はじめに」が過激ですげぇ。

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