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紫式子日記

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共通言語(再録)


トラバスパム始末のため、前のblogを読み返していたら、「へぇ、10ヶ月前の私もマトモなこと言ってんじゃん」て記事があったので、セルフ転載。



↓↓↓ ココカラ ↓↓↓



本日のtopicですが、今回はかの世界征服言語がどうこうとかではなく。

今私が使っている「ニホンゴ」にも共通言語・非共通言語はあるわけで。



初めて「通じないニホンゴ」の存在を知ったのは高校のとき。

あの、文系−理系とかいうお粗末なカテゴライズをされたわけですが、やっぱ分類された結果の集団は、分類されたなりに共通性を持っていて。

文系のニホンゴと理系のニホンゴって、ちがう。

つってびっくりした記憶があります。



具体例とかあんま思い浮かばなくて申し訳ないんだけど……。

でもそれはそれは数式を見てアレルギる文系っ子がいるのと同じくらい、ささいで日常的で、そして致命的な壁だった気がします。




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『砂の城』一条ゆかり


砂の城 (1)
砂の城 1 (1)




一条ゆかり=有閑倶楽部、という印象がある気がするのですが。

ないですか。私だけですか。

まぁまぁ、もしもそういう方がいらっしゃったとしたら、この作品は衝撃かもしれません。

暗いッ! なんか知んないけどひたすら暗いッッ!!

一条ゆかり本人にしてみても、このまんがは意識的に自分の嫌いなタイプの人物を主人公にしたらしいですね……。



もう、登場人物の幸不幸が二転三転するんですよ。

幸せになった〜? と思ったらすぐまたどんでん返しを食らうのです。

人間万事塞翁が馬と言ったって、これじゃあねぇ……。

しかも最終的には、すごく、すご〜くハッピーなシーンの後で、
アンハッピーエンドなんです……。



でも、「あ〜あ、結局ダメなのかよ」っていう、読んだことを後悔するような話の持っていき方ではない辺り、さすが女王・一条ゆかりです。

読み手を引き込むっていうか……飽きさせないもんね!

その辺昨日の『白のファルーカ』とカブるかも。

まぁ、同じ人に借りたから当然かもしんないけど。

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『白のファルーカ』槇村さとる


白のファルーカ (1)
白のファルーカ (1)




何につけても名作というのは読んでおくべきものなんですね、というのを再認識。

もっと早くに読んどきゃ良かった。



槇村さとるは面白いですね。

「当たり外れある」って言われるけど……

男女問わず人間のドロッとした欲望を描きながらも、きちーんとハッピーエンドに持っていくあたり、安心して読めます。

ストーリー展開のテンポの良さも魅力なんだろうな。

2見開きもめくれば、状況が一変してるっていう(笑)



ラテンな2人の、リズミカルかつ激情的な恋愛が、まんが的でむしろ良かったです。

あと、なにげにミキが語るオッキーとの恋愛論が好きです

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「被爆マリア像」祭壇へ、祈りのソプラノ捧げる


「被爆マリア像」祭壇へ、祈りのソプラノ捧げる



例によって例のごとくYahoo!ニュースですが、内容が内容なんです、文句は言わせません。



平和祈念式典の参列者には高齢の被爆者が目立った。

「私たちに被爆70年はない」。

平均年齢約73歳。

核兵器廃絶への願いはいまだに達成されない。

記憶の継承さえ危ぶまれ、いらだちが募る。




今は被爆した世代が生きている最後の年代なのだ、と、まざまざと感じさせられました。

原爆のリアルな酷さっていうのを知っている人間が、もう10数年すればいなくなるのだなぁと。



失礼な話、私なんかだと、「あれは事実なのか?」って疑問抱いちゃうもんなぁ。

いや、疑いようのない事実なんだけどさ。

そのくらいリアリティがなかったりするのね、関西地方に親戚とかいないし。

想像を遥かに絶している、というのもあるだろうけれど、そもそもリアリティがない。

よその世界で起こったことみたいに思える。

……



いゃしかし。

「よそ」でも何でもない、間違いなく「ここ」と陸続き、同一平面上の場所で起こった出来事なんだよなぁ。

そして下手をすれば繰り返されるかも知れない。

核兵器ってのは、もう随分世界中にばらまかれているらしい。

この危険は、リアルだ。

人類は戦争が好きだから、いつ何時私の頭上に死の灰が降らないとも限らない。

閃光がひらめくかもしれない。

私でなくとも、誰の上にだって、それが起こる可能性はあるし。



で、願わくば、その危険を実際に被る人が1人でも減らんことを、ってなるのね。

ダメだよホント平和外交しなきゃ。

別にこの国に限った話じゃない……世界中がだよ!



相手が人間だって意識すりゃ、核兵器使用とか、それ以前に開戦とか、そういう決断はできないと思うのだけど。

でも、しちゃうんだよなぁ、できちゃうんだよなぁ、「良心の立入禁止区域」作っちゃってると。

汝、自分の隣人を愛せ、だよ全く。

お前ら聖書読んだことないんだろ!!



May Love&Peace cover all over the world!

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『日曜日たち』吉田修一


日曜日たち
日曜日たち




今年の誕生日プレゼントに、友人の一人がくれまして。

余談ですが「誕生日プレゼントが本」って良いよね。

しかも実用書でも写真集でもなく、小説ってのが良いよね。

かなりときめいた、実はw



いゃプレゼントにしたくなったのも納得、の良い本でした。

短篇集なんですけどね。

主人公たちは年齢も性別もばらばらなんですけど、全部日曜日が舞台になっていて、そして過去の回想が物語の大部分を占めるんです。

それゆえのノスタルジーというか、ほろ苦さ、甘酸っぱさがあるような。

決してハッピーではないんだけれど、薄暗くもない、読んでいて気分の良い本でしたね。

あと、各ストーリーに共通して登場する家出兄弟がいて、最後の「日曜日たち」で彼らの結末が描かれるのが心憎かったです



私も友だちにプレゼントしたくなる(あるいはプレゼントできるような本を読もう…… と思いました

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