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紫式子日記

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『乱歩地獄』


乱歩地獄 デラックス版
乱歩地獄 デラックス版



『東京ゾンビ』と二本立てだったコチラ。

公開時、渋谷駅で散々広告見て

「観たい〜 観たい〜」

と思い詰めていたのに、気づいたら公開終わってた、っていう……。

早稲田松竹には、ホント感謝させられることしきりです……



内容は期待通りのアングラ! エログロ! サブカル!

やぁっぱミニシアター系はこうでなくっちゃね!!

つぅか、あまりのアングラ加減にこの私がズツウ催しました……。

映画でこんだけ気分悪くなったの、『SAW』か『憂国』以来かもしんない……。



江戸川乱歩の「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」4作品を映像化した、オムニバスです。


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『東京ゾンビ』


東京ゾンビ プレミアム・オブ・ザ・デッド (限定生産)
東京ゾンビ プレミアム・オブ・ザ・デッド (限定生産)



イスが柔らかく、快適になった早稲田松竹で観てきましたよん。

『東京ゾンビ』、原作は読んでいないけれど、花くまゆうさくの他の作品は見たことあるので、だいたい雰囲気は掴めた。

セリフなんかは、恐らく原作に忠実(特に前半)。

花くまゆうさくのtooシュールなノリが炸裂しています。

後半はなんかいいハナシになっちゃって、潔くないなぁと思いました。

が、いいハナシは嫌いでないんで、まぁいいです。

ミツオが助けた女の子とフジオとが、どういう勢いでフミヨちゃんを儲けたのかがちょっと気になる。



浅野忠信目当てで行ったのですが、哀川翔の演技力にびっくりしました。

あとはあのハゲカツラ、よくできてるなぁ……とか……。



お金を掛けて観る価値があるかといえば、それは花くまゆうさくのまんがと等価値です(判断を投げやる表現)。


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『パリ、テキサス』


パリ、テキサス
パリ、テキサス



なんていうか、言葉を失うよなぁ、こういう映画観ちゃうと。

もうね、映画が全てを物語っちゃってるんです。

エンディングの映像が全てを物語っちゃってるんです。

あらすじを語れば呆気ない。

映像の効果や演出の話をしたって、凡庸になる。

けれど、キチキチと情感が胸に刻み込まれて、気づいたときには涙腺に達している。

そういう……静かな……映画なのです。



「男は想像を絶して女を愛していた」

「愛しているよ 僕の命よりも」

愛しすぎている愛って、絶望的なのかもしれない。



実は数年前も一度、この映画を通して観ました。

でもそのときは泣かなかった。

今回は泣きました。

男と女のエスプリがわかってきたからかなぁ。

子どもを産んだら、また見え方が変わるんだろうなぁ。


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『アウグスト・ザンダー』


アウグスト・ザンダー
アウグスト・ザンダー



「ドイツ写真の現在」展と同時開催で、「アウグスト・ザンダー」展が開かれていたのですよね。

てっきりエントリ書き忘れてそのままなのですけれど、そのアウグスト・ザンダーにまつわるドキュメンタリーDVDです。



んもう、これ観てからアウグスト・ザンダー展観に行けば良かった!! と悔やまれます。

彼自身の動画etcは残っていないので、写真資料とザンダーの助手やお孫さんへのインタビューが中心なのですけれど、なぜザンダーがあのような写真を撮れたのか? 彼の功績の歴史的意義は何なのか? といった点を知れる、deepな1本です。



DVDはザンダー自身が1927年に記したことばから始まります。

写真は新しい可能性を与えてくれた

崇高な美も無慈悲な現実も再現することができる

人を欺くことさえも・・・

真実を見ることに耐えよう 好き嫌いにかかわらず 真実を仲間や未来の世代に伝えねばならない

物事をあるべき姿やあり得る姿でなく ありのままにしか見られない私が不謹慎というなら お許しを



彼は炭鉱町の出身でした。


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『サルバドール・ダリ』


サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリ



NowOnMediaってとこから発売されている、ダリのドキュメンタリーDVDです。

幼少期から晩年に至るまでの彼の芸術活動を追っています。



死んだ兄と同じ名前を付けられて育ち、常に彼の影に脅かされて育ったダリ。

過剰な自意識の根源はこの少年時代に見出せるようです。

やがて画才を見出され、画家を志します。

青年期にはパリに行って、当時台頭していたシュールレアリズムの芸術家たちと交流。

ただし、彼の創作活動の拠点はあくまで故郷のスペインであり、フランスを中心としていたシュールレアリストたちとは一線を画していたことも触れられています。

そしてガラとの出会い、経済的困窮期、資金集めのためのメディアへの露出。

若い頃は無意識を描いていたダリの興味の対象は、晩年原子力など物理学の方向に転換しますが、そのきっかけが第二時対戦を終結させた原爆だったことなども述べられています。

ガラを喪ってからの、抜け殻のような晩年までを映し、DVDは終わります。



絵の解説などはあまり充実しておらず、ザツな印象ですが、ダリの生涯をなぞるには過不足ない内容。

どちらかというとインタビュー番組に出演したときの映像や『アンダルシアの犬』からの抜粋、「誕生」のパフォーマンスの映像など、動画資料集といった方針みたいです。



「私はいい画家ではない。

 私は知的すぎる。

 いい画家というのは頭が悪いものだ」



やっぱり見所はインタビューでしょうか。

一言一言が自信過剰で自虐的。

傲慢で臆病な人となりを、キャンバス以外の方向からも窺うことができます。

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