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紫式子日記

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『包む』幸田文


包む
包む


なんでだろう……



文章が明快だし、読みやすいのに、

読むのに2週間以上かかってる気が……

詰組みが狭いからか?



何をさておき幸田文。

私が唯一、はばかりやことわりなく

「好き」といえる作家。



特にエッセイが好きですねぃ。

父・幸田露伴にたたきこまれた

「仔細なくものを観る目」

「的確に描写する文章力」


そして、自らもその「目」と「筆」の

対象にしてしまうストイックさ。



表題作「包む」はやっぱりいい話なんですけど、

自身の容姿に対するコンプレックスが

窺える「きものの話」とか、

自身の浅ましさ・厭らしさを恥じ入る

孤児院の話なんかが、

個人的には好きです。



次は『月の塵』に挑戦です。

果たして。

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『シュレック』


シュレック
シュレック


『2』をTVで観たら楽しかったので、視聴。

期待を裏切らず、楽しませていただきました。



「人は見た目じゃない」

というメッセージは普遍的かつ無難なので

まぁいいとして。



いちばんウルッときたのは、

ドラゴン(♀)が鎖を引きちぎって

ドンキーに会いにきたところかなぁ。

『2』だとコドモ生まれてるんだよね。



やっぱりおとぎ話をパロディしてるってのが

いいんでしょうね。

そしてミュージカル[映画]など、

アメリカ文化の蓄積を発揮できてるところにも

嫉妬を感じる。

日本人が作ったら、あそこまで遊べないもん。

これは『カーズ』でも思ったのだけど。



『3』も観よう〜

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『1ポンドの悲しみ』石田衣良


1ポンドの悲しみ
1ポンドの悲しみ




ひさしぶりに石田衣良センセイ。

恋愛小説短篇集。



さいしょの作品は、

久しぶりの石田節だったからか

実際そうなのか、

どことなく文章がぎこちない感じ。



でもすぐにそのsweet&tenderな世界に慣れ、

後半はニヤニヤしながら読んでました。

えぇ、何か。



『スローグッドバイ』と比べて

「オトナの恋愛」を描いた、

というフレコミでしたが、

登場人物の年齢設定や

デートスポットが違うだけで、

あまり心情的な差は感じませんでした。

「石田衣良の」恋愛小説、

て感じ。



表題作がいちばん良かったです。

遠恋してるカップルなら、

少なからずグッとくるハズ。

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『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』


パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

観てきた
観てきちゃった

なんか、ハナシがえっらいデカくなってます・笑。

死者がよみがえったり。
不老不死になったり。
人の姿に閉じ込められていた
「海の女神(?)」を解放したり。


えぇ〜と、実はハナシがデカくなったり、
海賊お得意の裏切りとか利害の絡み合いとか、
取引の上に取引が重ねられたりとかして、
1回観ただけじゃ
何がどーなっとんのかよくわかりません。

とはいえ。
エンディングは、いちおハッピーエンドです、ヨーホー。
そしてテーマ曲『彼こそが海賊』の勇ましさも相まって、
観た後は元気になれる映画です。

「らしく」ないこと言うけど、
結局「いい映画」って、そこに尽きるのかもしれない。
いろいろ御託は並べられるけどさ。
観た人を前向きな気分にさせられる、
最後はそこに行き着くのかもしれない。


あと、いま発売中の『ローリング・ストーン』でも
特集されてるけど、キース・リチャーズ出てきたり。

Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2007年 07月号 [雑誌]
Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2007年 07月号 [雑誌]

メイク真似てるからってわかってるけど、
ジョニー扮するジャック・スパロウと
激似で笑えたwww

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夏石鈴子『バイブを買いに』


バイブを買いに
バイブを買いに




短篇集です。

アタマ軽そうなタイトル&表紙ですし、

じっさい前半の4作品は「エロカワイイ」

済ませても大丈夫そうな内容。

セックスを通して、痛切なまでの「好き好き」を確認する、

みたいな物語が並びます。

文体も平易ですし。



でもそれにダマされちゃいけない。



5作目『ママ』で、母親に

「あんたなんか産まなければよかった」

と聞かされつづけて育ったエピソードが描かれてから、

内容が一気に壮絶さを帯びます。



後半『虫の女』から始まる3作品は連作で、

恋人との子供を中絶したエピソードと、

その後再び妊娠し、今度は産むと決心するところまで。



この、中絶の場面がね。

淡々とした文体で、病室の様子とか綿密に描写されてね。

女性が読んだら、

たぶん具合が悪くなる。




敢えて読むことはないと思いますが、

何かのめぐりあわせで「出会って」しまったら、

読まざるをえない本
かな、と思いました。

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