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紫式子日記

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映画『プライドと偏見』


プライドと偏見
プライドと偏見


いぁー、よかった(・∀・)



最初はいがみあっている男女が、

いくつかの出来事をきっかけに

心惹かれていく……


みたいな、ラブコメとして

しごくありがちな筋なのですが、

そこに18世紀イギリスの

階級社会事情
が混ざってきて、

トタンに面白い。



いちおこのタイトルは

「プライドが高い男と

 金持ちに偏見を持つ女」


それぞれの「プライドと偏見」て

イミらしいのですが、

プライド高くて偏見持ってるのは、

実はお互い様。


という、カン違い&すれ違いも

話のキモとなっています。



それもラブコメの王道っちゃー

そのとおりなんだけど、

いかんせん「身分」とか「体面」とか

「家柄」「資産」「親の見栄」etc...が

関わってくるので、笑い事にできない。





まぁ何を言っても、

さいしょはお互い意固地で

無愛想に皮肉ばかり

言い合ってた二人が、

土砂降りの雨に打たれて

みっともなく腹の底から

言い合いをするようになって、

やがて男の方の

ぎこちない優しさが

明らかになって……


という畳みかけるような展開は、

観ていてホントーにじんじん来る。



あと、主人公の両親が

5人もいる娘たちの縁組に必死になる、

それは当時の社会では

女性は結婚しなければ

守られなかったからであって、

その親の愛情、家族愛

また、いいスパイスになっております。



社会的背景もあって、

露骨に愛情表現したりされたり

しないのも、奥ゆかしくておよろしい。

ちゃんとハッピーエンドだしね。

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映画『蝶の舌』


蝶の舌
蝶の舌


★アスミック・エース「蝶の舌」オフィシャル・サイト



なんつーかもう、つらくってね〜……



観てるのが。



オープニングの陰鬱な音楽と、

スペイン内戦(?)の悲痛な記録写真。

主人公の兄の、実らない初恋。

殺される犬。


牧歌的な風景が大部分を占めつつも、

不吉な予感は、常にこの映画を支配する。



ストーリーは、しごく単純明快。

しかし、エンディングに織り込まれた

登場人物の心境の複雑さで、

観終わった後は

しばらく何も考えられなかった。




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映画『明日の記憶』


明日の記憶
明日の記憶


やりよった、堤幸彦!!



すっげーいい!!!





もう、すべてのシーンが名場面。



特に退職する日の、

部下たちが

「部長!」

って駆け寄ってくるシーン、

ベタだけどあそこら辺で号泣



ぶっちゃけ良かったのは、妻・枝実子。

泣きたい気持ちいっぱいにもかかわらず、

「私は笑っていなくちゃ」

努めて前向きに動く。



アルツハイマーの可能性を

告げられたときも、

夫・佐伯のプライドを傷つけないよう、

さりげなく、優しく励ます。

この役はホント、主人公を食っていたと思う・笑。



とはいえそこは堤組。

主人公・佐伯の感じる

「めまい」「くらみ」などを映像で再現して、

観客は佐伯のやるせなさ・切なさにも

感情移入できるという作り。





俳優陣の演技も良かったし、

音楽も良かったし、

あとアレなんだな、

編集の妙だった、これは。



物語の中心となるのは2004年だけど、

オープニングシーンは2010年。

ここで

「決してハッピーエンドじゃないよ」

というのは、観客に知らされるわけです。

けれど、そのシーンのほの暖かい光が、

ハッピーエンドではないながらも、

悲壮感あふれるものもない
という

暗示をして、舞台は2004年へ。



実際の映画が終わるのは、

(確か)2007年で、

妻・枝実子のことすら

わからなくなるところなのですが……



でもその「わからない」加減が、

残酷すぎないというか……

なんですよね〜〜。





ちくしょう、『ケイゾク』とかで

アングラちっくな映像作りこんでたくせに。

堤幸彦、スゲェーなぁー。

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映画『時をかける少女』


時をかける少女 通常版
時をかける少女 通常版


アニメ映画のほう。

TVでやっていたので、

観た方もいらっしゃると思うけど。



フツーに、

「気合入ってんなぁ」

というのが伝わりました。



キャラクターデザインも、

声優陣も、

背景画像も、

BGM(クラシックはポイント高い)も。



ただ終盤。

たぶんいちばん観る側が

ハラハラするところから後が、

予想外に長く、

ちょっと辟易。



もちょっと筋立てとか、編集とか、

上手いやりようがあったように思えます。



じゅうぶんレベル高い

アニメ映画なんですけどね。

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映画『ノートルダムの鐘』


ノートルダムの鐘
ノートルダムの鐘


ここでも再三にわたって取り上げている

『ノートルダム・ド・パリ』および

ゴシック文化周辺ですが、





やっとここまで来ました。







ディッズニー。







「僕らの夢」イデオロギーの極右大国!







破滅と混沌の物語である

『ノートルダム・ド・パリ』をッッ





「人生を前向きに生きよう」

という激ポジな映画に変えやがったッッッ!!!!!







さすが、世界の「かわいい」資本を

牛耳っているだけあるぜ……デズニー……。


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