2007/07/23 Category : Movies 映画『明日の記憶』 明日の記憶やりよった、堤幸彦!!すっげーいい!!!もう、すべてのシーンが名場面。特に退職する日の、部下たちが「部長!」って駆け寄ってくるシーン、ベタだけどあそこら辺で号泣ぶっちゃけ良かったのは、妻・枝実子。泣きたい気持ちいっぱいにもかかわらず、「私は笑っていなくちゃ」と努めて前向きに動く。アルツハイマーの可能性を告げられたときも、夫・佐伯のプライドを傷つけないよう、さりげなく、優しく励ます。この役はホント、主人公を食っていたと思う・笑。とはいえそこは堤組。主人公・佐伯の感じる「めまい」「くらみ」などを映像で再現して、観客は佐伯のやるせなさ・切なさにも感情移入できるという作り。俳優陣の演技も良かったし、音楽も良かったし、あとアレなんだな、編集の妙だった、これは。物語の中心となるのは2004年だけど、オープニングシーンは2010年。ここで「決してハッピーエンドじゃないよ」というのは、観客に知らされるわけです。けれど、そのシーンのほの暖かい光が、ハッピーエンドではないながらも、悲壮感あふれるものもないという暗示をして、舞台は2004年へ。実際の映画が終わるのは、(確か)2007年で、妻・枝実子のことすらわからなくなるところなのですが……でもその「わからない」加減が、残酷すぎないというか……粋なんですよね〜〜。ちくしょう、『ケイゾク』とかでアングラちっくな映像作りこんでたくせに。堤幸彦、スゲェーなぁー。 堤幸彦&中谷美紀の名を知らしめたのは、実はこれだったんじゃないかといまだに思っているケイゾク(1)ケイゾク 特別編 PHANTOM ディレクターズカット.ver / 死を契約する呪いの樹ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword