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紫式子日記

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冬はつとめて

img20041226.jpgプロフィールを見ていただくとおわかりになると思うが、長野の育ちだ。

最近は異常気象で一概に言えなくなっているが、やはり東京と比べると明らかに夏は過ごしやすく、冬は死にそうになる。



しかしその死にそうな極寒の中を、女子高生村崎式子は大体今これを書いているのと同じくらいの時刻に始発電車に乗り、毎朝高校の自習室でお勉強にいそしんでいた。

今朝目が覚めて、急に思い出された(「れ」は自発の助動詞「る」の連用形)

大学入ってからはそんなこと、とんと思い出したこともなかったのに不思議なものだ。


実は、朝は苦手ではない。

というか、寝覚めがいいのだ。

睡眠スタート時刻に関わらず、6時間きっちり寝れば起きられる。

なので目標起床時刻の6時間前に就寝すれば、どんな早起きでもできる。



またこれは早起きが推奨されている現代社会で育ったからかもしれないが、早朝が好きなのだ。

アタマもすっきりしているし、身体も元気だ。

特に冬の早朝というのには、心惹かれる。

「ゆかし」の訳だな。現代語が古文現代語訳調になっている。やめてほしい。

寒いが、それがまた目覚ましになるし、温かい朝食がおいしい。

空気も夏と異なり澱んでいないから、アタマが余計すっきりする。

(それこそ長野で冬の早朝の空気ともなれば、ダイヤモンドカッターみたいに澄んでいるのだ、これ。)

受験生時代は、この身も心もすっきりした状態で始発に乗り、車窓から朝日を眺めながら、お勉強に向かったのである。

うん、風流。



私の冬好きは、冬の朝が印象付ける「きよさ」「さやけさ」にも起因しているのだと思う。

地域差もあるが、夏が蒸し暑く、不快で不衛生になりがちな日本では、「冷所・乾燥」とくると、大概清潔なイメージを抱くのだ。

と同時に、冬は夏のように陽炎とか立たないし、空気中のいろんな分子の運動も鈍くなって、実際に風景がクリアになる。

清く清けく、まさに「清々しく」なれるのが冬の朝なのだと思うのだ。



そういえば「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて(早朝)」なんて清少納言ちゃんも言ってますね。

あの人は冬の朝ならではの慌ただしさに風情があるって言ってるけど。

あ、実は「紫式部<清少納言」派なんだよ。なんかまかりまつがってこんなHN使ってるけど。



炭櫃に火起こせで、暖房入れ、足元になむハロゲンヒーター入れつれど、古今変はらぬおもしろさもあるめりとこそ思へ。



今日から大晦日までは英語を教えるんですがね。

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