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紫式子日記

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この数日

サーバメンテナンス? なんかお引越ししてたらしいですね。

あなたも私もここに入れなかったはず。

1日1本目標にしてて、で、14日以外実践出来てたから、正直悔しいっす。

でもどっちかつーと寂しかったですね、ここに何も書けなくて。



あ、なんかこの次何書こうかなって思って迷った。

1日のうちに書きたいことがいろいろ滞積して、でもどれもどうでもいいことに思えてきてる。

いっか、片っ端から書いてみよ。
まずはこの、ブログ書けなかった1日、楠本まきの『致死量ドーリス』というまんがの中で登場人物がリストカットしながら浮かべるセリフを、なんとなぁく思い出していたはなし。



(以下引用)



「ほ ら ね

まだ私は大丈夫

ちゃんと痛みも感じるし

これ以上深く傷つけるつもりもない

吐き気がするほど正気だわ」




(ここまで)



まぁイタいぃ系神経系なワケですが、今大事なのはそんなカテゴライズではなくて。

私も自分がビョーキっぽいとか病んでるとか、呑気に口に出せてるうちは「吐き気がするほど正気」なのだなぁと思ったのです。

というか、そうやって言葉に出して自分を客観視できるという、その状況に安住してしまう。

「吐き気がするほど正気だわ」と言える、その立場に安住してしまう。

安心するために言葉に出す。

「病気である」と自分で言えることが正気のしるしだなんて、この時点で矛盾してるのに。

言葉の誤用なのか、言葉への侮辱なのか、それともそのために存在する言葉なのか。

真実を語る言葉は、在り様として正しいでしょう。

ただし真実というものは言葉によって作られるのでは。



マトモかマトモでないか、という二元論ではないのかもね。

「マトモでないことを言語化する必要がないほどマトモ」

「自分のマトモでない状況を言語化できる程度にはマトモ」

「マトモでないことを言語化できないほどマトモでない」



本当に幸福な人って、実在すると思う。

健康的っていうかさ、薄暗い不安とか、そんなにないの。

アタマはマトモ、自分を客観的に見たときも、自分を幸福だと思える人。

いると思うし、そういう人になりたいと思う。

でも当分むりだね、幸福になる素質も欠けてるだろうし、権利もないと思う。

今ここでこんなことを書いてる以上、当分この課題と向き合わなきゃいけないだろうし。

向き合うつもりでいるし。

そのために私を幸福にしようと努力してきた人たちの愛を、目下裏切ろうとしているし。



あー、ねっ、ほら、またこうやって言葉で自分を貶めて安心してるんだ。





はなし変わって。

村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』読み直してます。

ホントは『ノルウェイの森』のがよかったんだけど、長野のいえに置いてきちゃってるので。

あー、取りに行きたいな。でも今チョイ気まずいしな。

買いなおすのうざいしな。




そ。で、『ねじまき鳥』。



なんで唐突に村上春樹かというと(実は高校のとき以来まともに読んでない)、『ノルウェイの森』級にシュールなデートなどいたしまして。

あっちは私のことが好みではないはずで、なのになぜか夕飯一緒してくれて、そこに行くまでに電車使えばいいのになぜか歩いて、なぜかその後星が見えるでもない夜の寒空の下でなぜか公園に行って、ベンチでなぜかアイス食べて、なぜかハグして、その間もなぜか「ごめんなさい」と「ワケわかんない」ばっか言い合って、なぜか「またね」つて解散。

実はいちいち「なぜか」の理由が説明できる辺り、村上春樹のシュールさには及ばないのだけれど。



ま、そんなことしながら「村上春樹だねー」って話してたんですよ。

「『ノルウェイの森』だよねー、いっぱい歩いたしねー」

「あと、このシュールさねー」

「わかる!」

つて。

そんなこんなで読み返したくなっただけなんですけど。不純?

でも高校生の時分と、見方が大分変わってるから、かなり楽しんでます。

ハナシ自体も楽しんでるし、自分の変化が手にとってわかるのも楽しんでる。

乾いた比喩で生々しい感情を表現してるから?

よくわからん、批評できるほどちゃんと読んでない。



あと、これと並行して、『アメリカ 500年の物語』って本と『紫式部日記』も、ちょっとずつだけど読んでる。

『500年……』の方は、歴史知らなきゃ何もわからないんだなぁというのを、いい加減身に沁みて知ったので。

さしあたり、とっつきやすそうですぐ使い物になりそうなところから手を付けてみた。

ハタチから始める世界史、どこまで実になるかなぁ。。。

本家の日記は、前言った通り。

岩波文庫やっすいんだもん、買っちゃった。

でもやっぱあの読みにくい活字+古文+かのしつっこい文体、のせいで悪戦苦闘中。

しかも、私は普段エキオペとかのヨーロッパ語ポップスをたしなんでいるんだけど、そういうの聴きながらだと読めないの、コレ。

なんか夏目漱石がイギリス留学中俳句読めなくなったハナシに通じるものがあるなぁとか思いつつ、ウォークマンをはずして読むのでした、と。

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