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紫式子日記

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「家庭的」

食欲も戻ってきたことだし、と一念発起してひっさしぶりに自分で料理しました。

ご飯炊いてさ。

今日食べない分はキチントさんのタッパーに入れて冷凍して。



……



……



あぁぁなんか書いててカビが生えそうな生活感!!!

作ったのはキャベツとサンマの蒲焼缶蒸し煮にしてご飯に乗っけただけの簡便料理なのによ!
やっぱダメですね、手料理とか家庭とかHome,sweet homeとかそういう和やかな雰囲気のものに接するとカビ臭さを感じます。

いやし系ならまだしもなごみ系とか生ゴミですよ村崎邸では。



あーのね、村崎の家がそもそも生活感薄めっていうか、生活臭があんまりしない家なんだ。

両親ともに親(私のじっちゃばっちゃだな)キライ、家キライって人たちだから当然といえば当然なのだけど。

くつろいだ雰囲気がない、というわけではないんだけど、絵に描いたような「幸せな家庭」とか、「けっ」て感じですよ。

愛がないとか素っ気ないとかじゃなくて、なんつーかイイ意味でクール。

父親も母親も、家庭に入ってなおカッコよさを保ってる。

子ども生まれてなお独身、みたいな状態。いや入籍はしてますが。

ケッコンしたからってカッコよくあることにだらけてないの。

家庭臭しないの、だから。

カッコいい居心地の良さがあります、親の住んでるとこにも今の私の部屋にも。



でも母親、家庭的とは言いがたい人だけど(抽象的に言えばキャリアウーマンぽい人ですよ)、料理は上手い

うっそー、てくらい上手いよ。

なんで飲食系の仕事就いてないんだろ、てくらい上手い。

20年も生きてますから、いろんなところでいろんなおいしいもの食べましたけどね、うちのおっかぁの味噌汁ほどうめぇもんはねぇぞ。(信州弁普及委員会)



そー、だから私としては「家庭的」ってことと「料理が上手い」ってことを分けて考えたいのですよ。

「家庭的」ってさ、なんかあざといカマトトのイメージが浮かんでしょうがない。

「えっと〜、シュミは料理です えへ」

みたいな。

この21世紀ニッポンで家庭で大人しくしてるオンナなんて相当な脳みそ沸騰娘か、猫100万匹飼ってるかのどっちかですよ。



ん、まぁほんわかしたなごみ系の「家庭的」な子が好みですって男子諸君の気持ちもわかるけどね。

何も考えず無償奉仕してくれる女奴隷がほしいのは私もいっしょだからな。

おゃ、なんか「おにいちゃん」の回みたいな話になってきた。

そ、だからそういう自分の願望なり欲望なりも自覚せずに「一緒にいてなごめる」とかって熱を上げる「純情な」男を見ると、どーも、こ。

あたしのあほな部分を見ているようでさ。

こう、アッパーのひとつでもかましたいなぁ的衝動が、こう、ね。ふつふつと。



そうだよ、本当に家庭上手く切り盛りしてもらいたいんだったらアタマのキレるヨメさんと結婚させてもらうはずだもん。

そんな単純なことにも気づかず「平凡でもしあわせな家庭を……」みたいな感じでなごみ系のヨメさんをもらいたがる隠れSは、ちょっと駆逐したいですね。

同族嫌悪の一環として。

いゃ私は露骨にサドマゾですけど。。。



とまぁ恐らく一生家庭的になれないであろう女のひが事を並べてみたわけですが……。

いいぢゃんクールなリビングルームも。

「家庭たるものかく在るべし!」みたいな世間の基準に従うよりも己の美学を貫こうぜ

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