2009/09/01 Category : Myself 父とのこと。 ~我の如何にして文化系となりしか~ 最近ひとりっこの娘を持つ「パパ」の人と知り合った。30歳でパパになったのでうちと同じ組み合わせ。(私も両親が30歳のときに生まれたひとりっこ長女。)で、お互いの家族の話とかするのだが「同じ組み合わせ」のはずなのに様子がえらく違う。あちらの家庭では「パパがほしいものを『娘のため』と言い訳して買う ⇒娘、まったく喜ばない」ということが起きるらしい。うちは逆で「父が自分の好きなものを買う ⇒私も気に入る ⇒私のものになる」というパターンが多い。『火の鳥』全巻とか、ワープロとかPCとか。『火の鳥』(手塚治虫)に限らず、私の趣味は父の影響を多分に受けていて、『STAR WARS』『ブレードランナー』みたいな「お前リアルタイムで観てねーだろ」な映画やジャズ、ロックみたいな「古い」音楽に親しんでる理由も「詳しくないけど父が聴いてたから知ってるし好き」。あとうちの父は文学青年なので父専用本棚には文庫本がびっしりだった、私が子どもの頃から。"私のため"と言い訳して欲しいものを買うということをしないどころかそもそもあまり私にものを買わなかった父だけどちょこちょことプレゼントしてくれたものはあって、私が最初に所有した文庫本は父が買ってくれた『羊たちの沈黙』原作だった。ときに私12歳とかそのへん。レクター・シリーズはずっと好き。父の好みが(良質な)サブカルチャーだったから自ずと私もサブカルな好み(ただし安い)に傾倒したっていうのはすごくあるはずです。でもこういう「父親と好みがカブる娘」って少ないみたいですね。「父親大好き」ってのは珍しくないけど。前述の「パパ」の話を聞いて気づきました。生活スタイル的なアレで、子どもの頃は母にべったり&父と一緒に過ごす時間があまりなかったせいかな、とか痛い自己分析をしてますけれどね。父が不在だったから、父の本棚やCD、LDコレクションが「父」の代わりになってて……みたいなかんじ。言ってみてるだけだけどね。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword