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紫式子日記

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映画版『ジーン・ワルツ』を観た

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映画版のポスター見て原作読みたくなって、しかも原作読んでも
映画は観にいかなくって、結局こないだDVDでやっとこ観たので
いろいろと今さら、今さらなんですが。

以下、ネタバレも含むので反転で。


いやー、泣きました。
「結ちゃんは5分生きた」とマリア先生降臨のシーンで。
どっちも主人公・理恵が涙するシーンではないってのが
ちょっとアレですが……。

特に後者は原作でも泣いたシーンだったのですが、
浅丘ルリ子の「不健康にもかかわらず
神々しいまでの美しさ」に圧倒されましたね……。

前述したように私は映画のポスターを見てから原作を読んだのですが、
浅丘ルリ子ぴったりだなーと思いましたもの。
老いてなお褪せぬ(いや、だからこそ際立つ)美しさといいますか。



映画化するにあたって、いくつか原作から改変されている
部分もありましたが、それらも含めて見事な編集でしたね。

久広先生が手術に失敗して逮捕されるシーンや
妊婦がたらい回しにされる救急車内などの、
緊迫したシーンが挟まれることによって、
産科医療が抱えている問題の逼迫性が身に迫ってきた。

あれは、映画館のスクリーンで観たらもっとダイレクトに印象に残ったんだろうな……。


清川先生と理恵が何となく両想いみたいになってるのは
ちょっと釈然としなかったけどね……。
あれは原作の関係性だからこそいいのだ……と思う……。

まぁ、ああしといた方が理恵が「産む」って決めた理由を
観る側が納得しやすいんだろうけど……。

私は基本的にロマンチック・ラブ・イデオロギーが嫌い
(正確にいうと安易なロマンチック・ラブ・イデオロギーで
感動してしまう自分がイヤ)なので、
そこを落としどころにされたのは残念でしたね!!!

あ、あと思ったんだけど、ドラマ版(NHK『マドンナ・ヴェルデ』)でも
この映画版でも、母娘が仲良しなまんまなんですね。
原作だと、このまんまじゃ物語が広がっていかないんですけども……。
これも、映像媒体で「わかりやすさ」を優先した結果だとは思うけど。

とはいえ、先述したとおりガチ泣きしたし、
製作陣の気合が感じられる、いい映画でした。



キャスティングも良かったよね!
田辺誠一は清川先生のチャラかっこいいイメージに
ぴったりだったし、大森南朋の演技も迫力あった。

理恵役は知的なイメージの女優なら正直誰でも良くて、
しょうじき菅野美穂は優しいイメージが
強すぎるんじゃないのと思ったけど、観て納得した。
あの繊細で絶妙な演技は、彼女じゃないとできない。



ところで田辺誠一と菅野美穂のキスシーンえろかったですね。
記憶に最も古い日本人俳優のキスシーンが『2001年のおとこ運』における
彼らのキスシーンである私としては、感慨もひとしおでした。

『2001年~』では2人とも未熟というか幼い部分を残した人物の役で、
キスもぎこちなく演出されていたんだけど、
それを一気に懐かしくさせるほどに「おとなの」でしたね!!!




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