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紫式子日記

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映画『ルネッサンス』




映画『ルネッサンス』オフィシャルサイト



Yahoo!映画特集ページ(~7/23)



予告編でヴェルディの『レクイエム』が使われていたので、

思わず観にいってしまった。



ストーリーはあまり期待していなかったけど、

やっぱりその見方で正解。



どのプレスリリース観ても

白と黒の切り絵みたいな画像だと思いますが、

この輪郭ナシ、陰影オンリーの絵柄が

そのまんま動きます。

背景はもちょっとソフトフォーカスっていうか、

写真をモノクロ加工した感じで、

人物が目立つような処理になってましたが。


この技法は嫌いじゃなかった。

光が点滅する様を描いた

冒頭のクラブシーンなどは、圧巻。



コマ数がたぶんハンパじゃなくて、

カーチェイスシーンなどは

ジェットコースターに乗ってる感じ。



期待以上によかったのが音楽で、

やっぱりヨーロッパのアニメ映画ですね、

テクノ・サウンドなのですが、

クラシカルな旋律を使っていて、

なかなか耽美的な印象。

『レクイエム』は、残念ながら、

ストーリーの中では使われていなかったのですが。



んで、ハナシなのですが【以下ネタばれ】




































































遺伝子工学で早老病の治療を試みていたら、

不老不死の生命を手に入れる技術が

見つかってしまった。




てなんかネタ自体が使い古されてるのは、

「構想10年」掛けているうちに

置いてかれちゃった、てことなんでしょうか。



ただ文化的価値観の相違かもしれんな、

キリスト教が生活に融けこんでる

アッチの人にとって、

人間が不老不死を手に入れるってことは

私たちが感じる以上のタブーなのやもしれん。



ラストシーンは、

不老不死の技術を発見してしまい、

イッちゃった目で

「人類の夢がかなうのよ!」

と狂喜するイローナを、

主人公・カラスが射殺した後、

「妹を救って」と言っていたイローナの姉・ビスレーンを

カラスが真っ白な背景の中で抱きしめる……


というものだったのですが。



あれが「妹を救う」手段だったとしたら、

考えさせられるものがありますね。

そういう解釈でいいのなら、

あそこはすごーく、重かった。

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