2006/06/17 Category : Movies 『ロリータ』 ロリータキューブリックって人はいろんなジャンルの話を映画化しているんですね。けれど、どれも「キューブリックだなぁ」ってわかる。わかるようになってきた。こないだ50代の友だちとも話したんですけど、それって「ちょっと世界がズレて見える」感覚なのかな、って。最初は正常に見える。でも実は「ひずみ」のタネは既に生じている。話が進むにつれ、その「ひずみ」は大きくなっていく。気づいたら、救いようの無い「狂気」になっている。ブッ飛んでいるように見えて、実は日常がちょっとズレただけの位相にある。その居心地悪さがキモなのかなって。この映画での「ひずみ」は、ズバリ嫉妬。主人公の中年男性・ハンバートは、下宿先の若い娘・ロリータに恋をするが、嫉妬に駆られてどんどん常軌を逸した行動に走っていく。そして最後に、彼女の口から自分が異性としてまったく意識されていなかったことを告げられ、彼が行なったこととは。あとやっぱこの人は掴みが上手いね。OPタイトルのバックに流れるペディキュアを塗る映像、あれだけでもう「やられたなぁ。。。」モードに入ってた。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword