2008/07/28 Category : Books 『鏡のなかの鏡』ミヒャエル・エンデ 鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)『はてしない物語』『モモ』しか知られていないミヒャエル・エンデだけれども、こんなのも書いていたんですね。なーんか、ふつーのシュルレアリスム詩人になっちゃったんだなー、ってかんじ。『はてしない物語』『モモ』に欠けていた「時代性」を意識した……ってことらしくて、たしかに20世紀的な虚無感、(絶望というより)無望感がある。けれど、『はてしない物語』『モモ』は「時代性」を欠いていた、というか、それに縛られていなかったからあれだけ受け入れられたのだと思うし、いつ誰が読んでも胸を打たれる物語になりえたんだと思うんだな。単純にシュルレアリスム作品として見るなら、過不足なく「教科書的な」作品なのだろうけれど、べつにエンデじゃなくてもいいよなーってところ。シュールは20世紀前半でやりつくされたじゃない!! [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword