2006/04/21 Category : Books 『男の涙 女の涙』石田衣良選 男の涙 女の涙―せつない小説アンソロジーなんかもう体力なくって、文庫版の短篇集しか読めません。教科書に載ってた『凧になったおかあさん』が収録されていてノスタルジー。あれー、これってこんなに重い小説だったか……。団鬼六を初めてまともに読んだ。『花と蛇』挫折したからさぁ……。『瘋癲の果て さくら昇天』って、官能小説みたいなタイトルだけどノーエロです。鬼六先生が、若い愛人の自殺に打ちのめされた経験談。2人の幸せだった生活の描写と、前触れのない自殺との落差がショッキングです。なぜ察することができなかったのか、そのやるせなさがせつない。あと、浅田次郎『スターダスト・レヴュー』。やっぱりこの人は面白いんだね。ナイスミドルの哀愁を描かせたら右に出るものはいないと思う。シメ方が本当に上手い。長編をちゃんと読みたいなぁ。江國香織『デューク』は、また涙出た……。ホント私この人に弱いわー。あと、石田衣良のあとがきが絶品。いい男すぎて悔しい。書くの何回目だ、このフレーズ。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword