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紫式子日記

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『東京タワー』リリー・フランキー


東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~




私が師匠と呼ぶ人間は3人いる。

1人は毎度お馴染みのバイト先の先輩で、もう1人はサークルの先輩。

そしてもう1人がリリー・フランキーだ。



この本はリリー・フランキー初の長編であり、かつ自伝である。

「ボク」の最古の記憶から、最愛の母=リリー・ママンキーの死を経、現在に至るまでが切々と綴られている。

「野球部のシゴキ」「白タキシード」など、リリーファンにはお馴染みの諸エピソードが、線と線で結ばれる。

ただし、『誰も知らない名言集』で扱われていたときのようなギャグ性は、今回は姿を見せていない。



未だかつてこんなに切なさに溢れた「リリー・フランキー」もなかったろう。

しかしそれを「シケている」と切り捨てるのは、少なくとも私には無理だ。

私はここに、「師匠」も「かまってほしがり」も超えた、1人の「人物」としてのリリー・フランキーの愛やら情やらといったものを見てしまった。

最後の10ページ、私は涙ぐんでいた。

最早「師匠」でなく、1人の「人間」としてのリリー・フランキーに情を抱き、親しみを感じるようになっていた。



半生を綴っているだけにボリュームはあるが、そこは流石の言語センスで読みやすくしてくれてある。

周囲にレポート執筆中の同学たちがいるファミレスにて、3時間で読破。



女子の生きざま
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私がリリー先生を「師匠」と呼ぶきっかけになった本



増量・誰も知らない名言集
増量・誰も知らない名言集




ひたすら「笑い」のリリー・フランキー。



美女と野球
美女と野球




こちらではリリー・ママンキーのことは小出しかつネタとして触れられていて、ぶっちゃけマザコン臭くて苦手だった。

『東京タワー』で全てに納得がいったけれど

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