2009/01/13 Category : Books 『ハンニバル』トマス・ハリス なんでG-Toolsで「ハンニバル」検索するといちばん上にG線上のアリア100%が出て来るんだよ……。気を取り直して。 映画は順番に駄作になっていくけれど(苦笑)、原作はどんどん冴え渡っていってる感じなんだよなぁ。この作品のスピード感、トマス・ハリスお得意の緩急つけた演出の妙は素晴らしい。レクター博士が自由の身で動き回ってるから、彼の何手も先を見越した理知的な立ち回りが楽しめます。脇役・複線・結末は映画とだいぶ違う。確かに文章だと丁度いいんだけれど、映像化するには膨らみすぎかも。これを2時間のボリュームに収めたリドリー・スコットは頑張ったな~ って感じです。解釈も比較的、的確だったと思う。途中で何かが変わってたら「確かに映画版の終わり方もアリかも」って感じ。っていうか私にしてみたら 原作の終わり方のが落ち着かない(笑)。こんなラブコメ望んでないんだけどー!いやこれほんとに原作者の手によるものなんですよね?二次創作とかじゃないんですよね???何だかすごく夢現な感じ……なんです。これは、レクターかクラリス、どちらかが見ている夢なんじゃないの……? って問いたくなってしまう。しかし「あの」レクターと「あの」クラリスが互いにラブコメになってしまうほど深く求め合い、結びついたのだなぁ……と思うと、感慨深い。2人の出会い(=『羊たちの沈黙』)から観ている身としては。大人になったら、こっちの結末の佳さがわかるようになるかもしれない。ハンニバル [DVD]『ハンニバル』を原作にしたというより原案にした「リドリー版」の趣。そういえばリドリーは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から『ブレード・ランナー』を生み出した才能の持ち主だった……。ハンニバル オリジナル・サウンドトラックレクター博士のセリフが入っていたり、場面に合わせた不気味なアレンジが施されていたりするので、純粋に音楽を楽しむには不向き。羊たちの沈黙やっぱり最初に他人にオススメするのはコレだなー。羊たちの沈黙 (アルティミット・エディション) [DVD]映画もわかりやすく、上手くまとまってたしねー。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword