2008/08/06 Category : Books 『ナイン・ストーリーズ』J.D.サリンジャー ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)アメリカ文学好きの友達がいて、その子に感化されて(つったって知り合ってから5年経ってるけど)読んだ。その子自身に「読みはじめたよ~」って伝えたら「どうしたの式子ちゃん、★青春スーツでも着たくなったの!?」とリアクションされた。じゃかあしいわ(笑)。といっても、この短篇集はそんなに青春青春してる感じではない。たぶん。それよりも、人々のどうでもいい、あたまのわるーいおしゃべりのリアルさにびっくりした。これがアメリカ文学か!! っていう印象。野崎さんの訳も上手いんだろうね。BGMとかを感じない、美化されてない感じ、湿度の低い雰囲気、編集されてなさそうな会話……。思い出したのは映画『パリ、テキサス』。ヨーロッパ人が描いたアメリカってことで、プロトタイプな「アメリカ像」なんだろうけど、サリンジャーの語り口にも似たような雰囲気を感じた。そういう、「空気感」を楽しむ作品……かな、とりあえず今のところの私の中での位置づけは。パリ、テキサス デジタルニューマスター版 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword