2006/03/30 Category : Art 藤田嗣治展 なっ……何百年ぶりの美術館だよ!ってくらいゴブサタでしたね、美術展。やっと行ってこられましたよ。ブックレビューも良いけれど、やっぱり紫式子日記にはアートだよね。藤田嗣治展@MOMATです。もう、メトロでポスターが貼りだされた年明けからずっと楽しみにしてたんだけど!すっごく嬉しい。ちょうど正午くらいに行ったのですが、人は多かったです。期間中ずっとこんな感じかなー……。フジタは比較的好きな画家のひとりだったのですが、絵を時代順にまとめて観る、という経験は初めてでした。当時海外でも活躍していた唯一の日本人画家、ということでそのユニークさばかりが注目されがちですが、他の画家との関わりも着目すべきポイントですね。特に初期のモディリアーニに影響された画風なんか。壁画はリベラの作品に感銘を受けて、とか。フジタというとどうしても「乳白色の肌」のイメージばかりが先行しますが、他の画家同様、様々な技法を試しに試してそこに至った(戻った)のだな、と。女性画・宗教画なんかは、初期と後期とで一見似ていますが、後期の方が重厚で対象への愛を感じます。子どもとか描くようになるしね。初期のものも好きですが、極細の線への偏執的こだわりというか、技巧的な部分が目立ってしまって、比べると後期に軍配を挙げざるをえないかな、と。5月21日まで。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword