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紫式子日記

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山口晃展




日本橋三越にて、本日最終日。

最近ギリギリに動くことが増えた。



さて山口晃さん。

大和絵の画面構成を用いながら、古今のモチーフを描きこむ、独自のスタイルを掲げる「絵師」の方です。





「東京圖 ― 六本木」


東京タワーのてっぺんにうだつがくっついてたり、三越の店舗の中に洋服の店員と着物・チョンマゲの江戸商人が混在していたり。

武士のよろいがパーツパーツでデジタルだったり、馬の下半分がバイクだったり。

これは遊び心なのか、或いは中途半端な和洋折衷によって、アイデンティティを見失っている「日本人」への啓発なのか?



作品について言うと、画面全体の構図バランスもさることながら、細部の描写がほんとーに細かい。

だから画集はルーペしおり付です(!)。

その精度たるや、エロティシズムさえ感じるほどです。



恐らく、恐ろしく、頭の良い方なんだろう、と思います。

でもその作品への凝り方を見ると、ものすごくうきうきと創作に励まれているというのも感じられます。

思うところは多いし、語るべきこともいろいろあるのでしょうが、とりあえず今は、面白い画家さんがいるぞ、というのだけ申し上げておきます。

以上の画像はすべて、同百貨店サイトから。

以下は山口晃氏関連書籍。

山口晃作品集
山口晃作品集


これです、ルーペ付の画集。



以下3冊では表紙画(挿絵)を担当。


菊灯台
菊灯台




獏園
獏園





ぴあアートワンダーランド―よーくわかる簡単アート史3万年60本勝負
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