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紫式子日記

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無題

こんばんは。カオスやらグロテスクが妙につぼにはまる展覧会でしたね。ダダやジェンダーなども枠組みもありましたが、基盤(?)の泥臭さが何とも逞しいなと感心しました。

>東京ではどんな風に展示されていたか知らない

東京では順路の最後の方の完全に区切られた部屋での展示でした。
カーテンをあけるといきなり車いすが動いていてびっくり!という仕掛けです。
>はろるどさん
  • 紫式子(しきこ)
  • (2009/04/27 23:13)
わーいごぶさたしてまーす!
わざわざコメントまでありがとうございます

>「基盤(?)の泥臭さ」
確かにこれは感じました。
やっぱり厳しい大地と歴史に鍛えられてきた人たちは
ちょっと違いますよね……とかなんかそんな感想。

>「東京では順路の最後の方」
へぇぇ、各美術館の展示スペースの都合や、
学芸員のアイディアが反映されてるんでしょうね!

無題

なるほど、観に行けば良かったなぁ。ちょっと失敗。中国、パワーありますねぇ。
>ぶんじんさん
  • 紫式子(しきこ)
  • (2009/04/27 23:14)
あぁ、ぶんじんさんなら楽しめたんじゃないかと思いますよー。

大丈夫です、まだ名古屋ではやってますから(笑)

「アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―」展@愛知県美術館



これも「だまし絵」と同じ日に観に行ったんだけど、
「どうしよう……スゲー感想書きにくいぞ……」
と思って流しに流して結局2週間経って今日になった、
っていうそういう経緯があるんだけれど。

「だまし絵」と全然違って、こっちはすごーく観る人を選ぶ展示。
客足も、「だまし絵」が激混みだったのに対してこっちはガラガラでした。
ゆっくり観れたよ

どう人を選ぶかって、まず「グロテスク」。
内臓とか血液がどうとかじゃなくて(イヤ血液が出てくる映像作品もあるんだけど)、
「奇怪」っていう意味での「グロテスク」ね。

そして「現代美術の見方」といいますか、時代的背景ですとか
作品を通して既存の価値観が批判されている、そういうことを
踏まえて観ないと、たぶんあんまり楽しめない。

いえ、私はけっこう楽しみましたけどね……。

あ、あと中国って伝統的に原色・ド派手・ダイナミックな文化があるけど、
それを受け継いでるなって感じは、確かにある。インパクト強烈。



これは展示のキャプションで知ったんだけれど、中国現代美術の面白いところは、
文革終わって鎖国状態を解いたとき、ダダとかシュールとか、
ヨーロッパでは時系列で段階的に発生してきた美術のジャンルが、一度に流入したこと。
そのため「表現の自由さ」を求めたアーティストたちには、選択肢が沢山あったこと。

それゆえ系統立っていない、いびつなカオス状態が生まれていて、
それが一種の「気持ち悪さ」も感じさせるし、「面白さ」でもある。

なんたって中国は「日本が40年かけて遂げた発展を20年で遂げようとしている」
なんて言われる国で、そこに生きる人々の心情が「激動」じゃない訳ないし、
それはそのままその土地で生まれる作品にも言えることなのだ。と思う。



いろいろな作家がいろいろな作品を展示していたのだけれど、
強烈に印象に残ってるのが馬六明(マ・リウミン)のパフォーマンス映像なのだよなー。
男性なんですけれど、きれいなんですよー顔が。中性的というより無性的で。
んで、身体がすっごく華奢。痩せぎすの女子中学生みたいにも見える。

その顔と身体で、髪伸ばしてて、化粧してるから、顔のアップだけ見ると
「あれ? 男? 女?」
ってわからないのですよね、もちろんそれが馬のねらいなのですけれど。

今更ジェンダーかよ、とかそういう声が聞こえる気がしないでもないですが、
ジェンダーって別に性別に留まった話じゃないんですよね、
「私たちが当然視している規範・価値観」みたいなものを揺るがして見せることで
ふだん気にしてないのを気付かせるってのがこのテの作品の狙いだったりして、
で、「当然視してる規範・価値観」の中でいちばんわかりやすいのは性別かな、っていう。

特に男性でこういうトランスジェンダーなパフォーマンスをやってる人は
「性別」というより「価値観」全般に挑戦している気がする、
森村泰昌は自他の区別を揺るがすなどしていたしなぁ。

この馬六明という人は魚を生きたまま煮始めたり、
まだ生きてる魚たちを天井から吊るして、魚たちが死んでいく中で
シャワーを浴びてみたり(そしてタイトルは『FISH CHILD』)、
「いのち」とか「人の業」みたいなものも作品に取り込んでいて、
久しぶりに面白い人を知ってしまったなぁ、みたいなそんな感じでした。



あと東京ではどんな風に展示されていたか知らないですけど、
老人の蝋人形を電動車椅子に乗せて不規則に動かしてる『老人ホーム』って作品、
愛知県美術館で観るとびっくりしますよ。いきなり展示室手前にどかーん、てあるから。
私最初、ほんとに幼児用プレイスペースの老人版だと思ったもん(笑)。


美術手帖 2006年 10月号 [雑誌]
美術手帖 2006年 10月号 [雑誌]


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無題

こんばんは。カオスやらグロテスクが妙につぼにはまる展覧会でしたね。ダダやジェンダーなども枠組みもありましたが、基盤(?)の泥臭さが何とも逞しいなと感心しました。

>東京ではどんな風に展示されていたか知らない

東京では順路の最後の方の完全に区切られた部屋での展示でした。
カーテンをあけるといきなり車いすが動いていてびっくり!という仕掛けです。
>はろるどさん
  • 紫式子(しきこ)
  • (2009/04/27 23:13)
わーいごぶさたしてまーす!
わざわざコメントまでありがとうございます

>「基盤(?)の泥臭さ」
確かにこれは感じました。
やっぱり厳しい大地と歴史に鍛えられてきた人たちは
ちょっと違いますよね……とかなんかそんな感想。

>「東京では順路の最後の方」
へぇぇ、各美術館の展示スペースの都合や、
学芸員のアイディアが反映されてるんでしょうね!

無題

なるほど、観に行けば良かったなぁ。ちょっと失敗。中国、パワーありますねぇ。
>ぶんじんさん
  • 紫式子(しきこ)
  • (2009/04/27 23:14)
あぁ、ぶんじんさんなら楽しめたんじゃないかと思いますよー。

大丈夫です、まだ名古屋ではやってますから(笑)

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