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紫式子日記

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「国宝 薬師寺展」 @東京国立博物館



東京国立博物館 展覧会Webページ

奈良薬師寺 公式サイト(あったんだ……;)

TVで特集を見た親に、
行ってこいと言われ……。



えぇ、スゴかったです。
八幡宮の境内が
屋内に再現
されてました。

薬師寺東塔のてっぺんに付いてる
「水煙」も、すぐそこの
東京芸大によるレプリカが
飾られていて、大迫力。

※水煙↓


あと日光月光菩薩がデカかった(笑)
笑い出ちゃうくらいデカかった。
高さ3mですって!
なのに一度に鋳造されてて、
表面も滑らかなのが自慢です。


暗めのライティングも、
作品保護のためなのでしょうが
この展覧会ではイイ感じ。

神社仏閣の内部って
薄暗いですからね。
ムード出てました


あと人生で初めて
「音声ガイド」を借りました。
さすがに門外漢すぎるからね。
市原悦子さんの声で
解脱できそうな気分でした。

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『三島由紀夫レター教室』三島由紀夫



『不道徳教育講座』
なんてのも書いてるし、
あんまり「異例の」って
感じはしなかったナー。

いろいろ書いてみたかったんだと思う。
「官僚的」というか「権威的」
とされる自己イメージから
脱却
して、「三島的」って
イメージを創りたかったんだと思う。


登場人物5人の手紙のやり取りだけで、
物語が進行していく形式。

雑誌サークルの後輩が穴埋めコラムで
「メールの文面だけで進行する物語」
ってのをやってて、ひょっとしたら
これ知ってて真似てたのかな。


やっぱ、人間の醜悪さ……が
上手く描かれてるよなー、と思う……。
この作品だと、まだコメディタッチだけどね。

若者の浅ましいながらも
素直で快活な気質と、
それに対照されるような
中年男女のひねくれっぷり・気まぐれさ。

丸トラ一は、さいしょあほで
むかつきますが、後半では
かわいいと思えてきます。

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『潮騒』三島由紀夫



あまりののどかさに

最後の最後で大どんでんを

期待した私はしかし

決して間違ってないと思う。




友人と感想交換。

「やたらおっぱい小説だよね」
「『おおらかな性』だよね」
「まぁギリシャ古典だからな」
「『ダフニスとクロエ』な」
「おっぱい!おっぱい!C=(゜∀゜*)」


スミマセン某有名私立大
出ててもこんな感じです。。。



まぁ女体に限らず、やたら肉体讚美というか、
本人がボディビル始めた時期ってことで
「目標:腕立て1日300回」
みたいな風味があって個人的に興味深い。



あとはこの人、人間の醜悪さ描くの
やったら上手いよなぁ、と今更気付く。

特に自意識過剰なナルシスト醜男醜女
上手いというか、好きなんかな。描くの。



海辺、灯台ってモチーフは
「天人五衰」とカブるところ多くびつくりしました。
中身真逆なのにね。

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「北斎」展@名古屋市美術館



★名古屋市美術館 展覧会Webページ

昨日行った上に今日が最終日(汗)

あまりに人が凄かったので、
第1章「シーボルト」は飛ばしました。

あまり目にすることのない肉筆画
(いわゆる「日本画」)が
実は北斎のメインだった、
ということで多数展示。

色彩が鬼のように素晴らしいですね。
岩絵具の本気を見た ←?

あと、晩年に向かうにつれ
タッチがおおらかに、シンプルに
なっていくのが笑えました。

晩年の作品ほど女性の顔が
一般的な「美人」から離れて、
癖のある恐らく「自分好みの」
顔になってるのも(笑)

まあ、そんなのルノワールも
ピカソも一緒か。そかそか。


「富岳」「東海道」は、
やっぱこの人構図上手いなー、と。
すごく知性を感じました。
ベタだけど「大浪」はやっぱ
すごいと思ったよ。

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『空気の底』手塚治虫



大人になってますますわかる
この人のスゴさよ。


青年誌掲載の短編集。

青年誌向け作品に見られる
手塚のネクラな感じ、大好き。

なんだが、『空気の底』は
あまりにも救いが無さすぎて
群を抜いて好き
(あれ?)。


日曜だけ乞食に扮する
青年実業家の話が好き。
(※「夜の声」)

最後の手紙、ふつうなら
「自分=乞食のおじさん」
って証明する内容を書くと思ったのに、
ああ行くのはやはり天才の業だと思った。

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