2008/03/26 Category : Art 「国宝 薬師寺展」 @東京国立博物館 ★東京国立博物館 展覧会Webページ★奈良薬師寺 公式サイト(あったんだ……;)TVで特集を見た親に、行ってこいと言われ……。えぇ、スゴかったです。八幡宮の境内が屋内に再現されてました。薬師寺東塔のてっぺんに付いてる「水煙」も、すぐそこの東京芸大によるレプリカが飾られていて、大迫力。※水煙↓あと日光月光菩薩がデカかった(笑)笑い出ちゃうくらいデカかった。高さ3mですって!なのに一度に鋳造されてて、表面も滑らかなのが自慢です。暗めのライティングも、作品保護のためなのでしょうがこの展覧会ではイイ感じ。神社仏閣の内部って薄暗いですからね。ムード出てました★あと人生で初めて「音声ガイド」を借りました。さすがに門外漢すぎるからね。市原悦子さんの声で解脱できそうな気分でした。 つづきはこちら [0回]PR
2008/03/25 Category : Books 『三島由紀夫レター教室』三島由紀夫 三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)『不道徳教育講座』なんてのも書いてるし、あんまり「異例の」って感じはしなかったナー。いろいろ書いてみたかったんだと思う。「官僚的」というか「権威的」とされる自己イメージから脱却して、「三島的」ってイメージを創りたかったんだと思う。登場人物5人の手紙のやり取りだけで、物語が進行していく形式。雑誌サークルの後輩が穴埋めコラムで「メールの文面だけで進行する物語」ってのをやってて、ひょっとしたらこれ知ってて真似てたのかな。やっぱ、人間の醜悪さ……が上手く描かれてるよなー、と思う……。この作品だと、まだコメディタッチだけどね。若者の浅ましいながらも素直で快活な気質と、それに対照されるような中年男女のひねくれっぷり・気まぐれさ。丸トラ一は、さいしょあほでむかつきますが、後半ではかわいいと思えてきます。 [0回]
2008/03/24 Category : Books 『潮騒』三島由紀夫 潮騒 (新潮文庫)あまりののどかさに最後の最後で大どんでんを期待した私はしかし決して間違ってないと思う。友人と感想交換。「やたらおっぱい小説だよね」「『おおらかな性』だよね」「まぁギリシャ古典だからな」「『ダフニスとクロエ』な」「おっぱい!おっぱい!C=(゜∀゜*)」スミマセン某有名私立大出ててもこんな感じです。。。まぁ女体に限らず、やたら肉体讚美というか、本人がボディビル始めた時期ってことで「目標:腕立て1日300回」みたいな風味があって個人的に興味深い。あとはこの人、人間の醜悪さ描くのやったら上手いよなぁ、と今更気付く。特に自意識過剰なナルシスト醜男醜女。上手いというか、好きなんかな。描くの。海辺、灯台ってモチーフは「天人五衰」とカブるところ多くびつくりしました。中身真逆なのにね。 [0回]
2008/03/23 Category : Art 「北斎」展@名古屋市美術館 ★名古屋市美術館 展覧会Webページ昨日行った上に今日が最終日(汗)あまりに人が凄かったので、第1章「シーボルト」は飛ばしました。あまり目にすることのない肉筆画(いわゆる「日本画」)が実は北斎のメインだった、ということで多数展示。色彩が鬼のように素晴らしいですね。岩絵具の本気を見た ←?あと、晩年に向かうにつれタッチがおおらかに、シンプルになっていくのが笑えました。晩年の作品ほど女性の顔が一般的な「美人」から離れて、癖のある恐らく「自分好みの」顔になってるのも(笑)まあ、そんなのルノワールもピカソも一緒か。そかそか。「富岳」「東海道」は、やっぱこの人構図上手いなー、と。すごく知性を感じました。ベタだけど「大浪」はやっぱすごいと思ったよ。 [0回]
2008/03/21 Category : Comics 『空気の底』手塚治虫 空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)大人になってますますわかるこの人のスゴさよ。青年誌掲載の短編集。青年誌向け作品に見られる手塚のネクラな感じ、大好き。なんだが、『空気の底』はあまりにも救いが無さすぎて群を抜いて好き(あれ?)。日曜だけ乞食に扮する青年実業家の話が好き。(※「夜の声」)最後の手紙、ふつうなら「自分=乞食のおじさん」って証明する内容を書くと思ったのに、ああ行くのはやはり天才の業だと思った。 [1回]