2006/09/09 Category : Movies 『ピアノ・レッスン』 ピアノ・レッスン久しぶりのマトモな記事がこんな文学的エロ映画だなんて、紫式子としてすごく正しい感じで好もしいですね。言葉少なな映画です。主人公・エイダは言葉を喋らないし、タイトルから連想されるとおり、BGMが占める部分が大きい。その分、音楽+映像を通しての心象描写が際立っているんですよね。エイダの娘・フロラも虚言癖・分裂症的なところがあるように見えますが、話が展開していくうちに、エイダの戸惑う心を反映・代弁していることがわかってきます。直接的にエイダの言葉で語られないからこそ、不倫の恋に心が傾いていく、その過程がより痛々しく、より鮮明。まぁ、上手い映画ですよ。これだから女性監督モノって好きさ。ストーリーを申し上げれば、ある女性が自らの意志と自由を獲得していく映画……。19世紀英国社会というストイックな背景に、夫を喪った子連れやもめという、禁欲を強いられるエイダの立場。彼女の欲望を発散するのはピアノだけでした。(それもあってでしょう、エイダのピアノを演奏する手つきや手話は、やたら色っぽく演じられています)ですが再婚のために渡ってきたニュージーランドの荒々しい大自然(この映像美もすばらしい)と、その化身のような粗野な男・ベインズとに、「女」としての自分を明らかにしていきます。(以下、ややネタバレあり) つづきはこちら [0回]PR
2006/08/20 Category : Myself 生存報告再び・生きてます あー どうもどうも。特に、コメントを放置してしまった皆さん、ごめんなさい。有り体に言えば忙しかったのですな、仕事とか遊びとか、あと副業とかもやっちゃって。それで美術展行く暇も本読む暇も実は無く、……そう、もう3ヶ月美術展に行ってないし、1ヶ月くらい文芸書を買っていない……ちまちま観たり買ったりしているDVDやまんがも、レビューを書けるほどチカラを入れて観ている訳でも無く、(実質)1ヶ月放置!という事態に相成ったのですね。とはいえパソコンに向かえる時間はコンスタントにありますし、要は上に書いたことは単なる言い訳であり、書こうと思って書けないことも無かったんだな。恐らくアウトプットする必然性への疑問が生じたんです(元々そんなもの無いとわかっているからこそ)。まぁ私のことですので、どうせそんなのも気分、またちまちま書き出しはすると思いますが。とりあえずまた1ヵ月後に「生存報告」とかってエントリ上げてるかもなぁ。。。 [0回]
2006/07/18 Category : Movies 『パイレーツ・オブ・カリビアン / デッドマンズ・チェスト』 パイレーツ・オブ・カリビアン / デッドマンズ・チェストジョニー!!!いやもう叫ぶしかないでしょう、ここは!ああジョニー。今回もカッコよかったよ!!しかも前作では「あほカッコいい」だったのが、正統派「カッコいい」になってるよ!!いいからみんな劇場行こうよ!!あの壮大な映像と音楽は映画館で味わわなきゃだめだよ!!ギャグも熾烈だったなー。エリザベスの言葉を借りれば「あんたたちそれでも大人なの!?」存分に笑わせてもらえます。その一方で、前作より情緒的・叙情的なシーンの存在感が濃かったよね。大雑把に分けると、「前半:ギャグ、後半:シリアス」って感じです。ハナシそのものがオトナになった感じ。一点だけ注意。次回作で完結する「連続モノ」のため、これ自体は「前半」です。『呪われた〜』は単品完結だったんだけどね!起承転結の「起承転」までなので……しかも「転」がホントに衝撃の展開なので……2007年GWまでヤキモキさせられることは、ご覚悟で。 [0回]