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紫式子日記

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渋谷サブカルツアー(2):「薔薇を生む、わたし。薔薇を愛でる、あなた。」


この日のメインディッシュは、UPLINKで行われた「薔薇を生む、わたし。薔薇を愛でる、あなた。」というトークショーでした。



司会は未映子さん・吉田アミさんという前衛音楽家のお2人。

彼女たちがゲストを交え「創作」について語り、そこから創り手/受け手(=薔薇を生む、わたし/薔薇を愛でる、あなた)の関係性について考えを巡らす、というのが企画主旨だったのかな。

吉田さんが感じた創り手と受け手のズレ、そして創り手自身が自分の作品・創作を語る場を設けたいという思いから発案された企画だそう。



スタートはお2人それぞれのパフォーマンスから。

お2人を見て改めて思ったのだけど、「前衛」って荒唐無稽に見えて、痛切なまでに論理的なんですよね。

荒唐無稽を言語化して、対象化できてしまうから意図的に荒唐無稽に見えることをやれるわけで。

実際未映子さんの詩(詞)は、社会学で言うところの「規範」をバラしているし、吉田さんはトークが始まったら見事なつっこみと誘導で場をまとめあげたし。

いちいちいちいち言語化してしまう、そしてそれにまじめに取り組んで作品にしていく、そういう方たちなんだと思います。



1人目のゲストはエロ漫画家のドルショック竹下先生。

セックス実録ルポの裏話や、連載予定のエロ挿絵の紹介、何よりアケスケなシモ・トークでイッキに空気が暖まりました!!

ただ、ここを起点に会全体が 創作<シモネタ になった感が否めズ。。。

とはいえトーク自体は爆笑モノでしたし、何より竹下先生のエロに体当たりして生きてきている様に、感じ入りました。恐れ入りました。

うちのOGらしいです。後輩であることを誇りに思います。



2人目はなんと、『東京膜』の渡辺ペコ先生!

作風どおりの、真摯で実直な方でした。

すごくまじめに淡々と、読者の目を気にする/しないループですとか、まんがは商品/作品ループについて語られていました。

矛盾・相克を無理やり一元化しようとせずに、戸惑いつつも放し飼いにしている、そういうところに好感を覚えました。なんだか。



3人目はAVライターの雨宮マミさん。

この人の話は、創作云々っていうより女ゆえの業界内での苦労とか、そういう話の方が印象に残ったな。私の興味の都合上。

就職にいたる過程とか、彼女自身の人生自体が興味深かった。



未映子さん・吉田アミさんの狙いにはもうちょっと、でしたが、トーク自体はすごく面白かったです。♪

なんか、イッキにいろんな世界をのぞきました。

トークショー面白いなー。好きになりそう。

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渋谷サブカルツアー(1):magical art life ─あるコレクターの世界─


あーもう、ちゃんとやるとか言っといて実際行ってから10日も経ってしまった。

Blogってのは日付がいじれるからちゃんと行った日にしてあるけれど、書いてるのは29日(!)です。

ハイテクって怖い。



さて、18日のことです。

Parsley姫の「文化人復帰リハビリproject」(笑)にご一緒させていただけることになり、2人でるんるん渋谷のサブカルスポットを歩き回ってきました。





まず目指したのはmagical art life ─あるコレクターの世界─(@トーキョーワンダーサイト・渋谷

「あるコレクター」とは、岡田聡さんという精神科医の方のこと。

「脱魔術化して行く世界に対するささやかな抵抗として数年前より『魔術的芸術展』と称して毎年企画展を開催」しているそうな。



コレクションはアーティストの有名/無名を問わず多岐に渡っていて(森村泰昌作品が2つもありましたよ! Happy!)、どれも内面的とゆーか精神世界的とゆーか、あぁこれが魔術的ってことなのねと思わされる、ツワモノ揃い。

グロかったり、イッちゃってたり、します。

シュールっていうのともちょっと違うけど、「見たことのない世界」

でも、「感じている世界」

オマケに絵の横にアーティスト・題名などの表示がなく、鑑賞者/鑑賞物という距離が置きにくい。

自分が自分の内面を訪問しているようで、気味悪いやら居心地いいやら。

気色悪いと思っている絵の前からミョーに離れられないってことは往々にしてあるけれど、会場全体がそういう空気を醸しだしてる。



相っ当時間があるときに、軽く一杯引っかけてぼーっと突っ立って観たら、もっと楽しいかもしんまい。



これが無料かつ公的機関でやってるんだから、渋谷区ってところはワンダーです。

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ラウル・デュフィ展




《旗で飾った船(レガッタの祝祭)》1946年 油彩・カンヴァス

©ADAGP,Paris&SPDA,Tokyo,2006




大丸ミュージアム・東京ニテ。

Cow Paradeを追いかけて東京駅に出たら、やっているのに気づいたので寄った。



改めて思ったんだけど、この人の絵や線ってホント、せせこましいところがないんだなー。

画像の『旗で飾った船』の右から2番目の船、この帆を表現する曲線に、デュフィの作風が凝縮されてると思う。

解説文にジョワ・ド・ヴィーブル「生の喜び」ってことばが紹介されていて、あぁなるほど、それなのか……とミョーに感じ入った。



所詮大丸ミュージアムなので、ラインナップはそんなに華やかじゃなかったですけどね。

絵画は全体の1/4〜1/3くらいで、ほとんどはテキスタイル・デザインの仕事が紹介されているんです。

しかしテキスタイルでもデュフィはデュフィをきちんとやっているので、見ごたえはあるっちゃある。



以下、気に入った作品メモ。


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「ばらばらになった身体」展




アルフレッド・スティーグリッツ《ジョージア・オキーフ:ある肖像―手と指貫》1919年

© The National Museum of Modern Art, Tokyo, 2006


「モダン・パラダイス」展と同時開催で、本館2F・ギャラリー4で行なわれていた小展示。

頭部、手、トルソなど、全身ではなく身体の一部にスポットを当てた作品を集めてあります。

「部分」を通して感じる深い愛着ですとか、あるいはかき立てられる「見えない部分」への想像力、そして現代の病理としての「解体される感覚」なんかを扱っています。

作品数は少ないですし、セレクトにややこじつけを感じた部分もありますが、私としてはけっこう好きだったのでメモ。





なんたって、『ジョージア・オキーフ:ある肖像』シリーズが3点も飾られておりますの!

「モダン・パラダイス」展の方には1点、胸像(小さいのにやたら迫力あるやつ)が展示されているのですけれどね。

こちらでは

 ・ 目をつぶって頭を腕で覆ったオキーフ

 ・ オキーフの裸の胸元と手

 ・ 手と指貫(画像)


があります。



オキーフの肌は、「荒野の画家」というイメージに反して、意外とつるすべ。

そして身体の輪郭線が、心地よく緊張した感じ。

たるんでないんですよ。かといってガリガリもしていない。

本当に美しく、ぴんと張った印象。

これがあの作品を生み出した手か、と思うと妙に納得できる。



スティーグリッツがその緊張をそのまま写し取ったのか、あるいは強調して撮ったのか知ることはできませんが、相当オキーフを大切にし、尊重していたんだろうなとも思わされる。

と思ったらこの2人、恋人同士だったんだね。

パンフレットの解説がちょっといい。

「これらの写真には、スティーグリッツのオキーフへの愛着と、単なる美しい被写体となることに逆らって表現者としての自分を押し出そうとするオキーフとのあいだの、争いのあとすら感じ取れるようです。」

しかも「スティーグリッツの死後オキーフ自身によって当館に寄贈された」って、えぇぇまじでぇぇ。





この他には「頭部」のコーナーにあった『サロメ』が気に入った。





陽咸二《サロメ》1928年


生首持ってるってだけで「頭部」に置くのはどうかと思うけど……。

しかしなまめかしいのです。色っぽいのです。イイのです。

特にくびれ〜おへそのあたり。撫でさすりたくなります。

ブロンズのつやがまた、イヤラシイのだな。





「モダン・パラダイス」を観れば無料入場できますから、一緒にどうぞ〜

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cow parade TOKYO IN MARUNOUCHI 2006(2)


今日も今日とて、竹橋から大手町まで(東西線1駅分だね)歩いて、牛どもをとっちめてきました。

これをやるために東京国立近代行ったんだよな、実は……。



本日18頭。

土曜日の昼ということもあり、同じことやってる人たちをいっぱい見かけました!

残り21頭!

あと1日がんばればフルコンプじゃん。うゎお。




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