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紫式子日記

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マキシム「ピアノ・ソロツアー2007春」於すみだトリフォニーホール/『エレクトリック』


MAKSIM 公式サイト



エレクトリック
エレクトリック


なんどかこのblogでも取り上げたので

知ってる人は知ってると思われるが……



大好きなイケメンピアニストでして、

(自称)ファン暦5年目にして、やっと!

コンサート行ってきました〜



場所は、錦糸町の「すみだトリフォニーホール」大ホール。

クラシック音楽をデジタル・アレンジしているという、

その技法が好きでずっと聴いているのですが、

ステージにはグランド・ピアノ1台。

聴こえる音も、ピアノだけ。


……「ピアノ・ソロツアー」ってそういうイミかぁ(ノ∀`)



でも、その分マキシムの

「生音」を体感できました



すごーく、繊細な演奏をするんですよね!

音が、フォルテでも「か細い」っていうか、

すごく機微に富んだ音を出す。



ショパンの「夜想曲」なんかは、

演奏家によって解釈とか奏法がカナリ違って、

ポピュラーな分だけその違いがシロウト耳にも

わかりやすい曲だと思うんですが……

マキシムの奏法は

「淡く・儚く・軽く」

って感じかな。

音に情感をこめるより、余韻に叙情を残す感じ?



うん、CDで聴く分にはアレンジ入りのがいーんだけど、

今日のコンサートは「ソロ」でよかったな〜、というところ。





最後にじまん。

買いそびれていた最新アルバム『エレクトリック』を

会場で買ったら、サイン会の参加権がもらえました!

サインもらったぜ、CDトレイ下のジャケットに。

つか! ホンモノ、写真よりカッコいーぞ!!

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『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』


『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』 公式サイト



ロストロポーヴィチというのは、

ぶっちゃけ知らなかったんだけれど、

ロシアの高名なチェリスト。

つか4月27日に死んじまってたらすぃんだが……

ウチらこの映画観たの29日て……

あぅあー、ご冥福をお祈りします。

きっとアッチで、偉大な作曲家・演奏家たちと

楽しくセッションしてるんだそうなんだ。





映画自体は、「映画」というより

フツーに「ドキュメンタリー」。



ソクーロフも、「(芸術的な)映画を撮りたい」

というより、

「ロシアの偉大な文化/その文化の保護者を

 記録しておきたい」


ってのが動機じゃなかろーかね、

というのが、一緒に観にいったコとの見解。





「文化は保護していかねばならぬ」

という生き様、それを実践したことによる不遇、

ナルホド、すげー人だったんだな、

というのが「優等生」な感想だけれど、



おどけた表情を見せたり、

奥さんとはラブラブだったりする。



そーいうとこ、ニホンの「高尚な人」には

あんまりなくて、新鮮でした。





あと印象的だった言葉……

内容より表現のせいなんだけど



「演奏家は音楽の娼婦

 すべての作曲家に愛を捧げる」




こーいうのも、ニホンの「高尚な人」には

あんまりなくて、新鮮でした。笑

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『イカとクジラ』


イカとクジラ
イカとクジラ


「アメリカの家族」モノつながりで、

『リトル・ミス……』と二本立て@早稲田松竹。





離婚しちゃう夫婦と、2人の息子の物語。

で、登場人物の、誰の味方もしてない映画。

みんな「そこに残る現実(好ましいものもそうでないものも)」を

受け入れていかなきゃいけないーんよ、


みたいなのがメッセージだと思った。

でも、それがゲンジツなのよね、実際。



平気そうなカオをしながら、

それぞれ「社会不適合」的な行動を起こす

2人の息子が、微笑ましいけど切ない。

でもそこで

「離婚は子供にとって害悪だ!」

なんて「正論」を振りかざすワケじゃなくて、

父と母、父と自分、母と自分の関係を

見直そうとしはじめる
お兄ちゃんの姿で、

映画は終わる。





コミカルな脚本、せつない心理描写、

もろもろ含めて「秀作」だと思います。



ただ「放任系」のエンディングで、

「おれはあーいうの気に入らないねぇ」

と言ってたおじさまも中にはいたので、

参考までに。

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『リトル・ミス・サンシャイン』


リトル・ミス・サンシャイン
リトル・ミス・サンシャイン


かわいい映画、でした。



とひとことでまとめるには重いんだけど、

敢えて「食後」の気分を述べれば。





必死で幸せになりたい、

けどナゼか事態が悪転していく一家の珍道中。



「ナゼか」と書いたけど、

まーたぶん「理想」とか「見栄」とか「外聞」とかに

こだわりすぎてる
からなんだな。

一家全員、自意識過剰なんかな。



でも自意識過剰って同属どうしがいちばん敏感で、

しかも同属嫌悪が激しくなりがちな属性で、

だからこの一家は同属嫌悪しあってるんだな。





旅の中で、一家全員鼻っ柱がヘシ折られて、

家族がだんだん素直になっていく。




その過程は見ててイタいし、

我が身と重なったら嫌悪感でしょうが、

恥も何もかも投げ捨てたラスト・シーンには

胸が「じん」となります。





「名作」とまでは行きませんが、

「いい映画」だったと思います。

キャストも秀逸だよ。

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映画『ノートルダムのせむし男』『ノートルダム・ド・パリ』


ノートルダムのせむし男(1923)
ノートルダムのせむし男




ノートルダムの傴僂男(1956)
ノートルダムの傴僂男




えっとー、

原作はヴィクトル・ユゴーの

『ノートルダム・ド・パリ Notre Dame de Paris』

(ノートルダムのせむし男、ノートルダムの傴僂男、

 The Hunckback of Notre Dame)


なんですけど、

映画もいくつかバージョンあるんですね、これ。



私が見たのは1956年

出演: アンソニー・クイン

監督: ジャン・ドラノワ


のバージョンと、

1923年

出演: ロン・チャーニー

監督: ウォーレス・ワースリー


のバージョン。



前者は、Amazonだと

VHS『ノートルダムのせむし男』

DVD『ノートルダムの傴僂男』

になっていますが、私が見たのはLDで

タイトルは『ノートルダム・ド・パリ』でした。



「せむし」が差別表現だということで、

こういう複数訳のタイトルが出回る、

という状況になっているようです。

デズニー版も、他の国では

「The Hunckback of Notre Dame」

ですが、日本版だけ

「THE BELLS OF NOTRE DAME」

になってるってハナシ(Wikipediaより)。



1956年の方は、カラーだし、

セットとか衣装とか時代考証とか

かなーり気合が入ってる感じ。

実際制作費も莫大だったぽいです。

ただ原作に忠実たらんとしすぎて、

いまいち主題がピンボケの感。



1923年の方は、なんかSFXの走りらしい。

ロン・チャーニーの特殊メイクがそうなんですけど、

確かに右目に義眼とかくっつけて、

かなーりエグい顔に仕立ててます。

ところでSFX=スペシャル・エフェックスってこのまま読むのね。

何かの頭文字だと思ってた。




モノは白黒映画なんですけど、

その分BGMで登場人物の感情を表現したり、

キャプション(? 紙芝居みたいなやつ)で

ナレーションやセリフを表示していて、

映画黎明期の奥ゆかしさというか、

そういう雰囲気が文学的で、

かえって作品に合っていた気がします。

ストーリーは結構はしょってるんですが、

私としてはこっちの方がキました。



ただ、どっちも「ゴシックの荘厳さ」とか

「ゴシックの恐怖」みたいなのを

感じ取りにくかったので、

ちょっとこー期待ハズレだった、かなー。


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