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紫式子日記

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「Ashes and snow」


「Ashes and Snow」公式サイト



行きましたよ、ノマディック美術館@お台場。



コンテナの壁と、紙筒の列柱でできた仮設美術館。

デザインだけ見ると、なんだか神殿のようです。

今気づいたけど、荒野を旅していたときの

イスラエル人の「天幕」を思わせる。



内部は薄暗く、夜の寺院を連想させます。

瞑想にふさわしい空間というか。

エキゾチックで土着的な、

それゆえ心に強く響く、

映像作品のBGMが、館内全体に響きます。



お香はさすがに焚かれていませんでしたがw、

床に使われている木材の匂いに、

心が落ち着きます。



近未来的なお台場の風景に出現した、

人を安らがせる場。

ふと思うことは、偽善なのやら、風刺なのやら。



作品も、野生動物と人が共に写っているものばかり。

それらは、ヒトがケモノを支配する、

見下すという構図ではなく、

ヒトがケモノの一種になっているような。

ケモノがヒトより崇高な存在に見えるような。

ヒトもケモノも自然の一部だと、

当たり前のはずなのにずっと忘れていたことを、

そっとゆさぶって思い出させるような。



映像作品で、多く登場するのはダンス

揺れる木々、波打つ水面の動きを模したような、

ゆるやかにたゆたう官能的なダンス。

「僕は、ダンスそのものになりたい。」

映像作品の中の台詞。

それは「自然そのものになりたい」と

同値に聞こえることば。



また、瞑想している人物や、

眠っている人物が被写体に多い。

写真がセピアで単色なのとあいまって、

なんだか「弔い」「葬送」のように見えた。

ヒトもケモノも、死んで自然の循環に組み入れられる。

そこまで考えてしまったのですけれど、

どうでしょう。

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『13歳からの論理ノート』


13歳からの論理ノート
13歳からの論理ノート


「○○は昼寝がしたかった。だから、昼寝をしなかった。」

といった「違和感のある」例文から始まり、

帰納/演繹、三段論法、有効な理由付け、

そして「論理的な文章の書き方」まで。

「論理的な間違いを指摘する」ってやつが、

有用だと感じました。



国語の授業で、

ネタとして使ったらいい本かもな、

とも思います。



本文に書いてあるのですが、

日本には非論理的な文章が多いため、

日本人はそれらを頭の中で補って、

論理的に解釈してしまいがち。

そして、自分も非論理的な文章を

書いてしまいがち。


それを防ぐ努力ができるようになります。

いやぁ、身につまされますね・笑。



この他にも、

「自分が結論に賛成している場合、

 非論理的でも気づかない」


とか、はっとさせられる部分が2、3箇所。



なんていうか、みんながこれを読めば、

感情で突っ走るあたまのわるいけんか

しなくて済むようになる気がする。

    ↑

 非論理的な文章。

 いや、「非論理的な反論」の例として

 「個人攻撃」「感情が根拠」ってのが

 挙げられてるんですよ。

 それって、ケンカの原因じゃん? て。




ティーン向けだけあって、

内容はコンパクト、レイアウトも読みやすいので、

すぐに読めます。

コピーは「30分で読めて一生あなたの役に立つ。」

私は30分は無理でしたが、1時間ほどで読めました。

あたまわるい発言をしたくない方、オススメ。

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「アートで候 会田誠・山口晃 展」


「アートで候 会田誠・山口晃 展」@上野の森美術館



もっとも注目される現代/日本/芸術家の双頭、

会田誠×山口晃展に行ってきましたよ。



「和」テイストを多様すること、

精緻な技術、

あとイケメンなところ等、

共通項も多い2人ですが、

会田誠はグロ!

山口晃はコミカル!

というのが、大きく違う点だと思っておりました。



ただ、この展示では

「会田誠のコミカルなところ」

「山口晃の毒っ気のあるところ」

も見れて、

「ひとつぶで4度くらいおいしい」

内容になっています。





印象深かった作品……




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映画『ノートルダムのせむし男』


ノートルダムのせむし男
ノートルダムのせむし男


前、別バージョンは観たのだけど、どうやらこれがいちばん代表的な作品らすぃ。

ウィリアム・ディターレ監督、トーマス・ミッチェル, セドリック・ハードウィック出演の、

1939年制作版。



もう、他の2バージョンは何だったの!?

ってくらい面白かった



BGMよし、カメラワークよし、編集よし。

原作のディテールを損ねず、しかし冗長になっていない。



おまけに、当時の発明品である「印刷機」がたびたび登場し、

「印刷物の広まりによる民衆の啓蒙」

輻輳的テーマとして描かれます。

1923年版でも「民衆の蜂起」みたいな描かれ方はしていたけど、

「武力ではなく、思想を以ての革命」みたいなのが

強調されてますね、こちらは。



ノートル・ダムをはじめとするゴシック大聖堂は、

聖書を読めない民衆に、神の世界の素晴らしさを見せる、

当時の情報メディアでした。

それが、印刷機の登場によって、

メディアとしての役割を失った。

そういった歴史的背景までもが、

巧みに描きこまれています。

(その辺のことも『ゴシックとは何か』に詳しい。)



あとアレね、ネズミー版カジモドの意匠は、

たぶんこの1939年版を基にしているのね。

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「ルグラン嬢の肖像」ルノワール






別に何か展覧会を観たとかじゃなく、

ただちょっと思いついたからメモするだけだけど。



ルノワールって、少女マンガの走りじゃね?

とか思った、この絵見て。

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