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紫式子日記

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『テロリストのパラソル』藤原伊織


『シュガルン』→土屋アンナとせっかくカワユス系で来ていたのに、
ここでまたハードボイルドにサスペンスな感じに戻りまふ。嗚呼

サスペンスとゆーと理想的でカコヨスなイケメソが
ゴーヂャスな謎の美女と知り合いになりつつ
厄介な事件に巻き込まれ、解決していくうち
なぜか美女とねんごろにゃんごろになる・・・
というパターンが王道だと思うのですが、

この作品のいいところは、
主人公がカッコよくない。
40代、アル中、新宿のバーテンダーで
友達はホームレスの青年だけ、
70年代学生運動で敗走した過去を持ち、
さらに親友の作った爆弾での事故に巻き込まれ
お尋ね者になっている、とかそういう。

ある晴れた日、習慣通り新宿の中央公園で
芝生に寝転びウィスキーを飲んでいたら
目の前で爆弾を用いてのテロが起こる。
やりすごそうとその場は立ち去るが、
遺留品や証人となる人物を残してしまう。
しかも、彼を追いかけ始めたのは
どうやら警察のみではないらしい・・・。

トリックが特に手が込んでいるとかではなくて、
主人公が限られた情報・人脈を使って
「誰が、何のために」テロを起こしたか、を
導き出していく推理の過程がキモ。

また、そこに学生運動にかかわった
主人公や旧友の思いも交錯し、
物語を重層的にしていきます。

「奇妙なやくざ」浅井など、
キャラクターも魅力的。
会話がウィットに富んでいて、
読み飽きない。

サスペンスって1度読んだら終わりだから
あんま好きではないんですけど、
これは読み返したくなる秀作でしたねぃ。

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『シュガシュガルーン 8』安野モヨコ


なななんか・・・
終わってしまっていた・・・

てか、特装版ってのがあったんだ・・・
何も気にせず普通の買っちゃった・・・(´・ω・`)

主人公・ショコラたちが暮らす魔界「ロワイヨーム」は、
人間界の人々のポジティブな心が産み出す力を
「エクル」と呼ばれるエネルギーとして
諸システムを動かしている。
しかし「オグル」と呼ばれる堕落した魔族が
人間のネガティブな心のエネルギー「ノワール」を
利用し、ロワイヨームへの侵攻を図っている。

ショコラはロワイヨームの女王候補だが、
母は前候補、父はオグルの帝王という、
いうなれば「混血」だった。
それゆえ身内にしか倒せないオグルの帝王を倒せる
唯一の存在だった・・・というオハナシ。

少女まんがなので、きちんとキラキラフワフワ
ハッピーエンドなのですが、
ハッピーな心の大切さ、愛の強さを描いた
オトナへの第一歩な教科書・・・かな・・・。

この8巻に関しては、ぶっちゃけ予定調和なので
さほど面白いというワケでは。
むしろここまでの、嫉妬は悪いエネルギーを産み出すとか、
そういうエピソードの方が寓話的でグッと来たな。

何にせよ、安野先生お疲れ様でした。
なんか、特装版の準備していて倒れられた・・・らしい・・・;

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映画『レミーのおいしいレストラン』


★公式サイト

薦められて観に行って、正解!!

ディズニーだアニメだとバカにしていましたが、
やはりピクサースタジオは優秀であった。。。

「ピクサーは『不可能な夢』が大好きなんだ」
というのは監督のお言葉。
今回の主人公は、ネズミなのに一流シェフに憧れるレミー。
料理下手の厨房雑用係・リングイニの帽子にもぐり
彼の手を借りながら、天才的な味覚・嗅覚センスで
3つ星に転落したレストランを立て直していく。

CGがとりあえずスバラしい。
パリの夜景、ネズミ視線の下水道や屋根裏、
レミーらネズミの群れの一斉移動(圧巻)
他にも食べ物がCGなのに美味しそうってどういうこと。
リアルさを追求しない、クレイアニメ的なキャラクターデザインもいいおね。

音響もよかった。
特にレミーの一人称的視点のシーンは迫力満点で、
一緒になってハラハラしてしまふ。
映画館で観て、正解。

なんといってもレミーの一挙一動がカワユス!
最初にスープを作り直すときの、水道の滴で手を洗ったり
おたまをハシゴ代わりにして鍋に登ったり、
こーいう小細工ピクサー得意だよなぁ、とか思いながら。

レミーとリングイニ、リングイニとコレットなど、
キャラクターどうしの「信頼」が
さりげなく描かれているのもポイント高いなぁ。

あとアレだ
いい映画に付き物な悪の輝き
イーゴのカンオケ型の部屋、すてきんぐだった・・・。
ラストも感動的だった。心暖まった。
この映画をイイ話にしているのは何気に彼だ。

EDロールまで凝っていて、席が立てません。

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『プラネテス』幸村誠


いい話でした。

存在は知らなかったんだけど、
公式ガイドとかあるあたり、
けっこうコアなファンを持つまんがらしい。

太陽系の惑星に人類が進出した未来が舞台で、
宇宙で働く「ハチマキ」と周りの人々との
係わり合い、自己練磨の過程が描かれていく。

宇宙が舞台ということもあって、
人間の小ささというか、人生のイミ、
人類の存在のイミ、みたいなものが
繰り返し問われます。

小説は最初の1行が作品全体を表すというけど、
まんがでそれをやっているのは初めて見ました。
ホントにね、1ページ目から名作の予感
ぷんぷんなんですよ。
そして期待を裏切らない。

3巻の最後の、ハチマキが生まれたときの
おやじさんのエピソードが結構好きです。
宇宙で野球。

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