2009/12/06 Category : Movies 『アリスが落ちた穴の中』プレミエレポート(1/4 上映前) えーっと、★前の記事でご紹介した『アリスが落ちた穴の中』、観に行って参りました。作品鑑賞だけでなくその前後もいろいろ充実していたのでぜんぶ書いてたらバカ長くなっちゃいました(´・ω・)読みやすいように4分割します。★1/4 上映前★2/4 作品★3/4 感想★4/4 上映後【上映前】13:40頃、栄の愛知芸術文化センターに着く。目的は映像作家・★寺嶋真里さんの『アリスが落ちた穴の中』。会場が「アートスペースA」ということは知っていたが、何階にあるかがわからず正面玄関の案内図を見ていたところに突如ヴィクトリア時代風の衣装に、白塗りのメイクをした一団が「名古屋シネマテーク」のチラシの束を持って現れた。『アリスが落ちた穴の中』に出演なさっている★Rose de Reficul et Guiggles (ロウズ・ド・レフィクァル・エ・ギグルス)の皆様だ。(※以下「ロウズ・ファミリー」と呼ばせていただきます。)すごい、自ら呼び込みをやるんだ……と感嘆しながら、先頭切ってチラシを配るロウズ姫に会場を尋ねるわたくし。「会場12階です。 エレベーター等があるので、お使いになってください」と丁寧に指南してくださる姫。デコルテの下部、胸の上に彫られた左右対称の刺青に刹那、うっとりとする。12階、アートスペースA。会場前に物販カウンターが出来ており、監督の寺嶋さんと人形作家の★清水真理さんが立ってらっしゃった。私の姿を認めるなり、「しきこさーん!!」と手を振ってくださった寺嶋さん。私もきゃーきゃー言いながら走り寄る。清水さんにご紹介いただき、下でロウズ・ファミリーの皆様が呼び込みをなさっていた話などをする。会場に入ると、ゴシック・ロリータテイストの服装の女性が目立つ。名古屋の街でゴスロリ"な"方たちを見かけることはそうそう無いので、彼女たちはふだんどこにいるのだろう、などと邪推する。(名鉄パッセと名古屋パルコの特定フロアでは見るんですけどね。 ブランドショップがあるから。) 椅子に座り、上映までの時間をアートフィルム・フェスティバルのパンフレットを見て過ごす。表紙をめくったところに、1ページまるまる西村智弘氏の評論『寺嶋真里のゴシックでアンダーグラウンドな系譜』が載っていておののく。私は寺嶋さんと東京でたまたま出会い、(なぜか)懇意にしていただいてるのだがいや本当、すごい方とお近付きにならせていただいたのだなぁと痛み入る。西村氏の評論を締めくくる「映像作家としての寺嶋は、20年代のシュルレアリスム映画を祖母、 60年代のアンダーグラウンド映画を母としてもち、 80年代のアンダーグラウンド・カルチャーから生まれた娘である。 そしてこの娘が、2000年代末のアンダーグラウンド世界に 生みだした子供が『アリスが落ちた穴の中』だといえるだろう。」という一節に目が留まる。私は個人的に、年代・世代によって個人が受ける影響というものを強く意識する。これは卒論のテーマにした森村泰昌という美術家の影響が大きい。彼は過去の絵画・写真芸術を自己の身体で再現し時代・世代を超越して"受け継ぐ"ことを強調した作風で知られている。時間になり、緊張した面持ちの寺嶋さんと、寺嶋さんにエスコートされたロウズ姫とが壇上で挨拶。ロウズ姫のメイクはアラステアの描く人物のよう。★2/4 作品 につづく [1回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword