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紫式子日記

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非婚時代


一気に、記事の毛色が変わりますが、こう見えても私、社会学専修生なんです。

うん、自分でも忘れ気味だけどねっ・笑




高校時代の話である。

国語科の美人フェミニスト寄り女性教師が、漢文の返読文字「未」が出てきたとき、

「『未婚』ってなんだか『この先結婚する』って決められてるみたいでヤなんだよねー」

と言っていた。

「未」は下に動詞を伴って、「未だ〜せず」と訓読する。

「まだ〜していない」という意味である。

つまり、将来的にはその行為をするということが前提になる表現なのだ。



あれから(たぶん)5年(くらい)。

『非婚家族』とかいうドラマも放映されて、「非婚」という言葉が随分世の中に流布した感がある。

10日発売の中央公論の表紙には、「非婚社会がやってくる」なんて文字まで躍っている。





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いつの間に「未婚」に取って代ったのか、て言うか実際に取って代ってんのか? と思い、いっちょgoogle検索したときのヒット件数を比較してみた。



結果。(11月17日23:00時点、数値は概数)

未婚 1,780,000 件

非婚 1,720,000 件


「未婚」の方が、巷に登場した時期が早いからであろう、6万件の差をつけているが、「非婚」も思っていたほどの劣勢ではない。



これに「少子化」「高齢化」などのように「〜化」をつけると。

未婚化   872,000 件

非婚化 3,210,000 件


「非婚」が「未婚」の4倍にもなる。

確かに「未婚化」言説って聞かなかったもんな。

「未婚」って言葉が出てきた当時は、「〜化」って付けられるほどの時流になっていなかった。

それこそ「未婚」であり、いずれは「既婚」になるだろうと思われていた階層が、いつまで経っても「既婚」にならず、これはひょっとして「未」じゃなくて「非」なんすか!? ってことになって、「非婚」っていう時流として捉えられた印象があるよね。



さりとて。


これに「母」を付けて、シングルマザーを指す語にしてみる。

すると。

未婚の母 50,800 件

非婚の母 298 件


何これな差である。

子どもがいる以上、「いずれ結婚する」のが正常だとされてるの? とか言ってみたりして。

そういえばこのパソコンも、「未婚の母」は「未婚の母」で一語として変換されるのに、「非婚の母」は「非婚の」「母」って分けて変換するぞ。

ま、「シングルマザー」自体が 327,000 件と圧倒的に多いことから察するに、「非婚」て言葉が流布し始めたときには既に「シングルマザー」が定着していて、「非婚の母」っていう言葉を「未婚の母」の代替として使うまでもなかったんだろうけどね。

うーん、でも、それにしたって。



別に、何かを是としたり非としてる訳じゃなく、「好きに生きさせろよ」って言いたいだけです。念のため。



ちなみに。

なんでいきなりこんなことやったかっていうと、身近で立て続けに2組の夫婦が誕生したからです。

もう申し上げたけど、この場でも、改めまして。おめでとうございます。

あんまり実感が湧かないのがご本人たちでしょうし、そもそもめでたいんだか如何なんだかラジカル・リベラリスト(自称してるだけ)としては俄に断言しかねるところですが、非婚化という社会的な流れに立ち向かう決断は、却ってアウトローにして、わたくし好みであります。

そんな訳でおめでとうおめでとうおめでとう



ってかたぶんアレですね、正確に言うと早婚と晩婚の二極分化が顕著になってるんでしょうね。



ちなみに冒頭の国語教師(美女)は独身・子ナシで30代突入=負け犬と相成りました。

そしてそんな彼女を信奉する私は負け仔犬なのでしょう。きゅんきゅんU・ω・U

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