2005/12/14 Category : Words 乗車有難 毎週火曜は中国語の日。何度かこのblogでも触れた記憶がありますが。ヌル〜い、ヌル〜い、テストも課題も無し、ただ出席して返事していれば良いだけのラクチンな授業でした。が、思えば今年度いちばんタメになったのはこの授業だった気がします。日系だけど中国育ち、名前は日本人だけれど喋る日本語は半分中国語。そんな先生に日中文化の相違を学んできました。今日聞いてきたのは、ちょっと怖い笑い話。うちの大学に金先生(仮)という、やはり中国人の先生がいらっしゃるんです。その先生が、来日してすぐ、電車に乗ろうとしたときの話。駅のホームにはどこかしらに「ご乗車有難うございます」という掲示がありますよね。ところが金先生は平仮名をご存じなかった。先生の目は自ずと、母語の文字である漢字のみをピックアップします。するとどうなるか。「乗車有難」高校生気分で訓読してみましょう。「乗車すること難有り」これに足がすくんだ金先生、どうしたものかと手元の切符を見ると。「前途無効」乗車すると災難が有る上に、前途も無くなってしまうらしい。もはや『世にもきみょぉな物語』の世界。恐怖した金先生は、目の前に停車していた電車に乗ることができなかったそうです。……いゃー、ことばって、たまにすごいことをやらかしてくれるんですね。それではまた次回、さよなら、さよなら、さよなら。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword