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紫式子日記

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世界の終わりとセダークレスト・レザーブーツ

仮に、の話だが。

緊急にどこかに避難しなければいけなくなったとしたら、私は迷わずセダークレストの、黒革ショートブーツを履いていくと思う。

このブーツ、中学時代から6年間履き続けているのだが、いまだによく使う、最強の靴なのだ。


まずデザインが優秀。

ワークブーツというか、ラインマンブーツとかにカテゴライズされるらしいのだが、女子が履く靴にしてはゴツい、というのは否めない。

しかしこれ、ストレートジーンズによく合うのだ。

実直なもの同士、相性がいいらしい。

あとはカジュアルなスカートのときにレッグウォーマーを合わせて、なぞやっている。

なんだかんだで登場回数の多い、名脇役みたいな靴だ。

流行を意識した凝ったデザインとかではないから、流行り廃りに左右されないのであろう。



そしてさらに品質が優秀。

さすが世界のセダークレスト、というか。

かなり山越え川越えを繰り返し、雨の日も風の日も、林の中もアスファルトの上も相当歩き、相当酷使したはずなのだが、一向にへたれない。

やはり本格ワークブーツは違う。頑丈というか、屈強というか……。

その上、手入れをすればちゃんと応える可愛い革製品。

最近サボりがちだったためかひび割れが白くなってきていて、さすがにヤバいとさっきクリーム塗りこんだらちゃあんとツヤ出たよ。エラい。



基本的に革製品は好きなのだ。

長持ちするし、手入れも雑な扱いも全て反映して「my own」感が強まっていくのがいい。

肌触りが空々しくないのも嬉しい。

化繊にはない温度感を感じる。

ハラコちゃんの話も昔したけれども……。

矢張り、元は生き物だし、革だけになっても呼吸しているとか、生きているとか言われるだけはある。

まぁちょっとしたフェチズムなのであろう。

人の肌に触れているのが好きなのと同じで、革に接しているのが好き、というような。

革フェチ。

SMな響きが芬々と漂うが、SMのコスチュームが基本的に革なのは、hardなplayに耐えるためなのか、革の感触で恍惚感を得るためなのか。

両方か。うむ。



ま、話がイイ感じに逸れはしたが、そういう可愛い可愛い靴を所有しているのだぞ、という話。

そして、世界が危機に瀕したそのときは、手塩にかけて育てたそいつと一緒に、瓦礫の山も山岳部の樹海も越えてゆこうぞ、という話。

そしてぶっちゃけ、フェティストなのだ、という話。

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