2004/12/12 Category : Today こだわりの安物たち 春からずっとスウォッチのティル・ザ・バタフライを使っていたのだが、手首に付けた香水と良からぬ化学反応をブチかましたらしく、白いビニールベルトが黒ずんでしまった。仕事柄、他人に手元を見せるので、袖からのぞく腕時計が小汚い、というのはどうにも気分が悪い。実際はそんなに気にされないのかもしれないが、そこはそれ、キモチの問題である。とゆーアレで、本日新しい時計を買ってきた。 ご覧の通り、小さめの文字盤の周りにゴシックな金属の飾りがゴシゴシしている、ちょいクラシックな感じの一品である。歴史とか伝統とかいったものにマゾヒスティックな姿勢で執着している者としては、見逃せない意匠である。しかもベルトが途中から灰色のスエードになっているので、デザイン的にも質量(g重)的にも重すぎず、よろし。である。しかし何より「よろし」なのはお値段で……2100円ナリ。いや、安い時計を探してたわけじゃないのよ。忘年会シーズンで、安ければ安いほどありがたかったのは確かだけどさぁ。でも、1万までなら出してもいいやって覚悟でいたのよ。なのに、まず入った雑貨屋で……コレで2100円。ここまで私好みで、実用性もあって、2100円。買うでしょ。田舎者の貧乏性なのかどうか知らないが、持ち物はこだわる割に、安物が多い。こだわってなお安物なのである。こないだも手袋買ったけど、やっぱ2100円だった。ダークな色、手にフィットするデザインで、スエード製(好きだな、スエード。)という条件を掲げて探していたら、見事に近場のショップに売ってた。2100円で。黒一色というのが少し不服だが、どんなイメージにも合わせやすくて結果オーライ。白糸でちょうちょの刺繍がしてあって、少しニンマリ。どうも、自分好みのものを安物の山から発掘する、というのが得意らしい。服も、最近は大枚はたくようになってきたが、と言っても5000円くらいで、ってことはオマエ昔いくらで服買ってたんだよ! と言われると、平均トップス価格1000円。だから全身合計1万円未満とか、ザラである。それでもちゃーんと、全部自分好みのものだった。(念のため言っておくと、私はオフラインの友人からは、個性過剰の強烈なコーディネートで定評がある。マンモス大学に所属しているが、服の奇抜さでキャンパス有名人である。えへん。)しかし安物買いの欠点は、やはり質悪さである。いくらデザインを気に入っていても、作りが安いので、ヘヴィーユーズとあいまって、老朽化が早い。そういうことを考えれば、こだわりを維持しようとするとやはり、カネはかかるのであろう。でも高級品に私が好きなデザインって少ないからなー。ブランド物だと他人とカブるしなー。どーしても良心的価格のショップ行っちゃうんだよなー。んー、んー、ヂレンマ。ちなみに、安物買いだからってやりくり上手な訳ではない。数を買ってしまうので、月の終わりにはブランド服1着買ったのと同じ値段が家計簿の「服飾費」の欄に表示されている。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword