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紫式子日記

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おにいちゃん、だいすきっ!

無駄に萌え系なタイトルにしてみたりする。

皆さまお元気ですか。

毎度おおきに、村崎式子です。

ってか、「おにいちゃん」界ホンットすごいですね。

今日のタイトルでmsnサーチかけたら70件ですよ、70件。

「おにいちゃん、だいすきっ!」って。文章なのに。



まぁ「いもうと」ものが萌え対象になって久しいわけですが(「萌え」という言葉も定着して久しいわけですが)、どうやらこの「おにいちゃん−いもうと」もの、なにも21世紀宇宙の萌え時代に始まった萌え構図ではないらしい。
とか書いておいて私も綿密に調査したわけではないですし、それどころか具体的な文献名も挙げられないのですがね。

どーも、兄妹モノは日本文学の潮流のひとつとして確認されるらしいのです。

今日日本文学の授業で先生が言ってました。

ま、その授業では明治以降の文学ばっかやってますし、他の先生の解釈を聞いたことがないので言い切れはしませんが……。



つぅか、今Wikipedia見ながら思ったけどさ、近親相姦それ自体が文学におけるコンテキストとして十分語られるに耐えるわよね。

わかる? わかる? 言ってるイミわかる?

私自身がわからなくなりそうな一文書いちゃったけど。

ま、それ始めるとハナシは「おにいちゃん」を超え「近親相姦」を超え、世界史とか宗教とかの領域になってしまうから、この飲み会上がりのアタマに負えなくなってしまうので。

今回は保留しますが。



あー、でも深くね? 近親相姦。

生物学云々とか遺伝学云々とかそんな野暮な自然科学はこの際さておかせてね。

歴史的に見たら公認され推奨すらされてるのにさー(王族とか)、どっかから宗教とかの名の下に禁忌化されるんだもんね。

『クリムゾン・リバー』思い出しますね、なんか。



近親相姦……。

愛情と性欲の未分化なのか……。

かなり永いこと人類の中に巣食ってる幻想じゃないですか?

当然視されてたころはさ、そうじゃあなかったろうけど、禁忌化されて久しいのになお言葉として、現象として残っている。

禁忌化されているからより燃えるってのもあるかもしれませんし、あるいは存在するからこそ禁忌にしなければならないってのもあるでしょうし。



近親相姦が根強く残ってる原因の一つはね、やっぱ上下関係にあると思うな、やーっぱ。

違うかな?

ある種……村崎的語彙を使うことを厭わなければ……これもまた人類の尊厳、ですよね。

あー、だって近親相姦って生殖細胞の無駄遣いだもん。

ケモノはさ、より優秀な遺伝子を残すほうに行くのよ。

群れの構成の関係とかで、彼らにも近親相姦はあるけれど……でも、それで快感を覚えたりはしないでしょう?

奇形児が生まれる可能性を進んで高めたりはしないでしょう?

うちで飼ってたメス猫なんかさ、優秀な個体をいっこでも増やすためだろうね、5匹のオスと交尾してきたぜ。

生まれた仔5匹、みんな優秀だぜ。

やるぜ、ミミ子



ねこのハナシをすると長くなります。

もうやめときましょう。

はい。とゆーアレで。

いやさ、特に人間なんか、妊娠期間10ヶ月と異例の長さで、しかも一度に1〜2(せいぜい行って3)の個体しか産めないでしょ?

ケモノとして人間を見ると、なんで出産というイベントがそんなレアなのに、そこでわざわざ奇形児を産む確立を上げるんだ、ってハナシになるんですよ。

もうさんざ言ってるからさ、そろそろわかってくれたでしょ?

セックスは本能じゃないの。

人類は交尾できないの。

たかがタンパク質くっついただけの生命体が、あんなにキモチよくなれるわけないの。



はいそこ!

はーいそこ、ウィンドウ閉じなーい!




そろそろ「おにいちゃん」に収束するようにハナシ持ってくか。

なぜ、多様な組み合わせが考えられる近親相姦の中で、「おにいちゃん」なのか?

今夜もうここに絞ろう。これ以上ハナシでかくすると学部生の手に負えなくなる。

そ、そ、上下関係だよ上下関係。

共同体とか血というものを意識したときさ、どうしても家族の中には上下関係ができるはずなのね。

早く生まれた者は遅く生まれた者が無力な赤ん坊の時から見てるから、もうその時点で優位に立ってるし、遅く生まれたものは(人生の途中でマクることはありえるけど)早く生まれたものに何かしら面倒見てもらったり、教えを請うたりしなきゃいけない。

ただしこれはあくまで「ヒトの作った」上下関係。

ケモノの上下関係はさ、もう遺伝情報としてあるんですよ、きっと。

ヒトは、互いの間に上下関係を「作ら」ねばならない。

上下の基準が文化圏によって異なるのが証拠です、人間の言う「上下」はとてももろくて、危うい。

ぼーっとしてたらすぐどっかの誰かさんが「人類皆平等」とか言い出しますよ。うふ。

んでもね、人類というのは上下関係がないと落ち着かないんです、だって慣れてるんだもん。

ナントカ主義が完全な実現を見ないまま「後退」してるのはそのせいですよ。

だから、基準がどんなに理不尽であやふやだろうと、人類は(いや、人間はと言うべきか)上下関係を捏造する。



さて、ここで21世紀宇宙の萌えです。

モエー。...................................................................................................................ゲンナリorz

20世紀後半から、既存の価値や基準が疑われるようになってきました。

様々なメディアを通し、様々な価値・基準が提案され、人々はそれぞれの立場に最も都合のいい価値・基準を採用してきました。

その結果史上まれに見る細分化の時代が訪れ、「隣は何を主義とする人ぞ」の世界と相成ったワケです。

当然そこでは上下関係も「当然」ではなくなります。

隣は誰を上に見る人ぞ、隣は誰を見下す人ぞ、です。

痛手を受けたのは男性諸君ではないでしょうか。

いつしか出来上がっていた男=上、女=下、という関係図が崩壊したのですから。

ここではそれを良しとも悪しともしません、「そういう現象もあったって言えるよね」って話です。



価値が多様化する時代に生まれた男の子たちは、それでも「男」として上に立つことを、こっそりと、しかし強烈に要求されます。

それにどう対応するかは個人次第。良いも悪いもありません。

そこで言われた通り「上に立つ」道を選ぶと。

仮に選ぶと、の話です。

「誰の」上に立つかが問題になってきますよね、今度は。

価値は多様化してます、一般社会が「この人は君より下だよ」なんて堂々とは言ってくれません。

でも、まだ一般社会が堂々と認めちゃってる上下関係があるんです。

前述しましたね、家族です。

家族内なら上下関係が認められる。

価値多様化時代の男の子たちにとって、最も簡単に(意識の中で)上に立てる異性は、今のところ「いもうと」なのではないかと。



……まとまってる? まとまってる? オッケイ? もう〆ていい?

ごめん、姐さん参考資料にしようと思って『シスプリ』のページ見たら一週間分の疲れがイッキに足に来ちゃったんだよ。

ごめんね。おやすみ、世界のお兄様たち







ゲンナリ。。。

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