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紫式子日記

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【講演会】負けない女のキャリア戦略


昨日の話になってしまうのですが……ちょっと、立て込んでてね、記事書くのは今日になっちゃったんだけど。

講演、聴いてきました。

いかにも私の好きそうなタイトルで、良いでしょw



負けない女のキャリア戦略

講演者は福沢恵子さんと小室淑恵さんのお2人。

「講演者」と言っても、福沢さんが小室さんにインタビューをするような形式で、トークショーのようなくつろいだ雰囲気でした。



福沢さんは、『私たちの就職手帖』という女子学生向けの就職雑誌を、20年前、早稲田大学在学中に立ち上げた方。

20年前というと、四年制大学の女子にとっては「卒業式に、半分以上は内定が決まっていない」時代。

企業の募集要項に、「男子○名」とは書いてあるけれど、女子の欄は空欄、そんな時代。

(あぁ、21世紀の女子大生で本当に良かった……;)

『私たちの就職手帖』は、女子にとって初めての「就活本」だったんです。

しかも、VTRを見たのですが、学生雑誌とは思えないほど充実した内容でした。

就職四季報にも影響を与えたんだそうです。



小室さんは、現在は転職なさっていますが、以前資生堂に勤めてらっしゃって、社内のコンテストで育児休暇中の女性を支援するプロジェクトwiwiwを発案された方。

日経WOMANが主催する、Woman of the yearの2004年度受賞者でもあります。



で、講演……というか、小室さんのお話の内容。

「子育てしながら働こう」という趣旨でした。


まず、小室さんの発案されたwiwiwの基本コンセプトからご説明するのが良いかもしれません。

これは、インターネットを使うことによって、育児休暇中は、むしろキャリアアップしよう、というサービスです。

wiwiwを導入している企業の社員で、育児休暇中、という女性が受講できるオンライン講座を開設しているようです。



この概要からわかる通り、

『働く』か『女として生きる』か、の二者択一じゃない。

『女として生きながら働く』んだ
というのが小室さんの考えです。

小室さんはwiwiwの営業のときにしていたプレゼン(模擬版)も披露してくださったのですが、その内容はこんな↓感じ。



1.少子高齢化社会は、子育てしながら働く女性を求めている

少子高齢化社会の何が問題かって、年金をもらう人が増える一方で、年金を払う人は減る一方、というのが問題なんですよね。

ですから、次世代人口を増やすため、女性は子どもを産むことが求められている。

ですが、子どもはあと20〜30年しなければ労働力となりません。

「今」はどうするか……? 女性が労働力になれば、年金システムを支える力になる。

だから、子育てをし、尚且つ働こう! というお話です。



2.企業にもメリットになる

wiwiwのようなblush-upシステムを導入すれば、企業内に優秀な人材が増えるわけですから、それはメリットですよね。

また小室さんは、女性は企業にとって、固定観念に縛られること無く「ビジネス領域を超える発想」ができる人材になり得る、ともおっしゃっていました。

これは小室さんの実体験に基づいたことばで……

wiwiwは元々、小室さんが資生堂に勤めていらした当時、社内でインターネットビジネスの新案を募集するコンテストにエントリーし、見事グランプリを勝ち取った企画なんです。

そのコンテスト、100以上のエントリー中、女性によるものは小室さんのものを含む2案だけ(!)だったんだそうですが、グランプリ・準グランプリを獲得したのは、小室さんともう1人の女性だったんだそうです。

要は、発想が型に囚われておらず、柔軟だったんですね。

そんな経緯もあり、小室さんは企業の中で女性が果たせる役割、というのを強調なさっていました。



さらに。

3.共働きは、夫婦にとってもメリット

子どもを持つ男性に「育児を負担に思うか?」というアンケートを取ったところ(データ元失念;)「負担に思う」と答えたのは、



  妻も働いている(共働き)の男性 …… 1割

  妻は働いていない(専業主婦)の男性 …… 4割



子育ての苦労を感じつつも、楽しい部分もより味わえるからなのでしょうが……。

要は、奥さんも働いていれば、男性も楽しく育児ができる、ということです。



あと、これなかなかに驚きのデータなんですけど、働いている女性の方が、産む子どもの人数が多いんだそうです。

育児に「孤独」を感じないっていうのと、経済的に障害がないっていうのが理由みたいですね。



あと、他の先進諸国と比較した話もありましたね。

UNDP(国連開発計画)データを使って説明していただいたんだけど、日本ほど、教育水準の高い女性が社会貢献していない先進国はないんだってね。

これ自体はよく知られているかもだけど、その社会貢献度は、ウルグアイと同じなんです。

他にも、女性の労働力率と出生率を国別に比較したグラフとか。

他の先進国は働けば働くほど産んでいるのに、日本の女性は働かない+1人しか子ども産まないので、グラフでも原点に近い部分に位置していました。





まー、まー、こんな感じで……いろいろ考えることが多い講演会でした!

たぶんアレなんでしょうね、日本の社会に「働きながら子育て=ムリ」みたいな雰囲気があるからこんなんなっちゃってるでしょうね。

小室さんの活動は、その偏見(ともすれば誤解)の部分を解消していくものなんだろうな、と思います。

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