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紫式子日記

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Rose de Reficul et Guigglesパフォーマンス「Dark Marchen Show!!」on 2010.02.27 @parabolica-bis(4/4)


長くなってしまったので、分割して書いています。
1/4 上演前、メンバーの皆様と
2/4 パフォーマン(前半)
3/4 パフォーマンス(後半)
4/4 上演後、質疑応答



パフォーマンス終了の後、15分の休憩を置いて
ロウズ・ファミリーの皆さんへのインタビューが行われました。

ロウズさんはワインを手にして、名古屋でのプルミエのときより
かなりくつろいだ雰囲気でした。

司会はパラボリカ・ビスで人形展を開催中の清水真理さん。
知的ながら親しみやすい、和やかなムードで進行してくださいました。



「ロウズ・ファミリー結成の経緯をお聞かせください。」

2001年ロウズとギグルスが名古屋のゴスイベントで出逢う。
当時ロウズは自分の内面から湧き出るものの表現方法を探し、
作曲や詩作を試していた。

互いを一目見て、ロウズはギグルスに嫉妬を感じ、
ギグルスはロウズに魅力を感じていた。
このとき2人は目が合い、互いに逸らさなかったが、
ロウズは「睨み合った」ギグルスは「見つめあった」とそれぞれ表現する。

ギグルスはロウズと一緒に何かをしてみたいと思ったが、
言葉で口説くことに自信がなかったのと、
それよりも手っ取り早いと思ったのとで、
挨拶もせずロウズの首筋に噛み付いた。

2人はそれが、自分たちの初めてのパフォーマンスだったと振り返る。

その後、各メンバーが加入し、現在に到る。
今回出演したメンバーの加入順は
化膿→奇世見→キャンディマン→ショウジ→スカーレット。



「すでにロウズさんは現在のようなスタイルだったんですか?」

ギグルスと出逢った当時、すでにロウズのロココ風スタイルは確立されていた。
今はウィッグを使用しているが、当時は自毛で、今より本格的だったかもしれない。
ちなみにロウズは中学生時代から自毛で縦ロールを作っていた。



「衣装などの用意は……。」

衣装は皆自前。

「自前……ですねぇ(笑)」byギグルスさん



「メンバーはどのように集まるのでしょうか。」

メンバーはロウズがスカウトする。
一目惚れをして、参加しないか声を掛ける。
会話をし、飲みの話などもしてみて、
大丈夫と思える相手なら大抵参加してくれる。



「ロウズ・ファミリーの皆さんの出演映画
 『アリスが落ちた穴の中』監督の寺嶋さんとの出会いは?」

アラモードナイトというイベントでオファーを受けた。
映像作品への出演オファーは何度かあったが、
実現したのは今回が初めてとなる。

撮影で印象に残っていること、大変だったことは、
ショーと違って撮影順とシナリオ順が異なること。
ショーならば徐々に気持ちを盛り上げていけるが、
映画はシーンごとに気持ちを切り替えなければならない。
ロウズは哀しい気持ちになるためにギグルスに殴ってもらったりした。

あとは撮影が冬の戸外で寒かったので、
奇世見やマメ山田氏ら、薄着の出演者が……。

とはいえ、いま思うととてもいい経験だった。

ちなみに、清水さんは映像製作に携わってらっしゃった方ですが、
役者を泣かせたり無理をさせるのが苦手で、人形を撮るようになり、
やがて人形制作が本業になったのだそうです。




「本番前に練習等はなさるんですか?」

練習は全くしない。
メンバーには本番30分前にやることと使用する曲が明かされ、
曲のどのタイミングでどんなことをやるのか指示が出される。

使用する音楽も、その日の朝にロウズが決める。
ギグルスが用意した中から、その日の気分に合ったものを選ぶ。

メンバーにとっては、おそらくとても「しんどい」が、
ロウズはファミリーの皆がそれが出来るメンバーだと自負している。

前々から準備をしていても、結局当日内容が変わってしまうと思う。
内容はロウズの気持ちで決まる。
内容がロウズの気持ちに合ってないと嘘になるから。

パフォーマンスの内容はロウズの抱くイメージを描いたもの。
見てる側からすると支離滅裂だと思うが、
ロウズの中ではつながっている。

(清水さんのコメント)
皆のテンション、モチベーションの共有で
観客のモチベーションが上がって行く。

アラモードナイトでもそう。
ロウズさんたちのときだけ観客の雰囲気が違う。
パフォーマンスをきちんと観るため、観客が座る場所を気にする。
クラブイベントなのに(笑)。



「皆様、関西からお越しいただいた訳ですが。」

27日深夜2:30に出発、11:30に東京に着いた。
28日に上映される『アリスが落ちた穴の中』を見ていく。
一泊します(笑)。



「マメ山田さんとの出会いは。」

きちんと会ったのは出版イベントでマメさんを呼んでもらったとき。

ロウズは子どもの頃、TVでマメさんの手品の映像を見て、愛しいと思っていた。
その可愛らしさに
「夢を見なければ生きてはいけない」
というダリの言葉が強く思い出され、情動のあまり号泣した。

出版イベントで会ったときから、再会することを決意する。
そして映画のオファーがあったとき、アリス役をお願いしたいと思った。

「"夢を見なければ……"というのは映画の
 最後のシーンの言葉でもありますね。」

ロウズがマメさんにアリスの台詞として提案し、言っていただくようお願いした。

(清水さんのコメント)
『夜想』フリークス号に自分の人形と
マメ山田さんのインタビューが掲載され、
その関連で今回の企画が実現した。

また、映像作家の寺嶋さんと自分はかねてから親交があり、
『アリスが落ちた穴の中』で人形を
使用してもらっているという縁もある。

そしてロウズさんは、この作品でマメ山田さんと再会した。
そういった「ご縁」の力を強く感じる契機となった。



観客からの質問1。

「ロウズさんはご自宅もデコラティブと聞きました。
 ロウズさんのご自宅を飾るようなデコラティブな
 アイテムは、どういったところで入手できますか?」

「淑女雑貨 Toe Cocotte」というショップを立ち上げ、
ロウズが選んだ小物を販売している。

現在はOnline販売とイベント時の物販のみだが、
もうすぐ新しく実店舗兼アトリエを開く予定。
予約制のサロン形式で、春夏のオープンを目指している。

「法隆寺の近くなので、観光ついでにいらしてください(笑)。
 お茶くらいなら出せます、お茶くらいなら」


(ギグルスさんのコメント)
ロウズはすごく欲しがり。
欲しいものがいっぱいあるし、手に入れなければ気が済まない。
(舞台上が騒乱の演技をした後で乱れているのを指し、)
いま自宅がこの舞台上みたいな感じで暮らしづらい(笑)。

ロウズの欲しがりが広がっていって、
販売までするようになった経緯があります。



観客からの質問2。

「何回かパフォーマンスを拝見していますが、
 毎回舞台の色というか、テーマカラーが全然違う気がします。
 今日のインタビューで(ロウズさんのその日の気分で内容が
 決まっていると知り)理由がわかりましたが、今後
 ひとつの色に統一する方針などはないのでしょうか?」

会場のパワーと、ロウズたちのそのときのパワーの
相互作用で内容や雰囲気が決まる。
その日会う相手のことを考えての緊張具合も、舞台の雰囲気に影響する。

体調が日々変わるようなもの。
ナマモノなので毎回違うのだと思う。
なので、ひとつの色合いに統一することは無いと思う。



インタビュー後は、希望者とメンバーの記念撮影タイムがありました。
ロウズさん・ギグルスさんたちのサービス精神に包まれた、
とてもアットホームな雰囲気の中でイベントは終わりました。

あ、写真一緒に撮ってもらいわすれました……。
次回だな、次回



(個人的な追記)

ウサギの仮面をかぶっていた化膿さんは、
関西のイベントでは大鳥男になるそうです。
(衣装がデカいので、関東には持ってこれない)

観てみたいので関西でのイベントを狙っています。
すみません超ひとりごとなんですが。



(個人的な追記2)

ロウズさんのことを「すごく欲しがりなんです」って
言ったときのギグルスさんが超なまめかしかったですw
お2人の関係性の深さが垣間見えた一瞬というか。
えぇですからつまり、そういうことです(笑)。

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