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紫式子日記

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元ちとせ『ハイヌミカゼ』


ハイヌミカゼ
ハイヌミカゼ




どうも、村崎式子です。

座右の銘は有言実行。

いろいろ口にしすぎて自分の首を絞めていく。

ただし言わなかったことはやらないぜ、たぶん。

と、いうアレで昨日の今日で買ってきました、『ハイヌミカゼ』。

2002年と、意外と昔の盤ですが。



ぶっちゃけどの曲も同じに聞こえるんですが(失礼……)、矢張り良い声をしている人ですね。

祝詞のような声っていうか、姫神ヴォイスを素で出してるっていうか……モノを益々分かりにくくしている比喩だな。

なんか土着信仰的っていうか、土臭い神聖さがありません?



シンプルで重い、原始的なベース音も加担してるんだろうな。

そう、最近思い出したんですけど、私「澄んだ高音」フェチであると同時にベース音フェチなんですよね。

ベース音がしっかりしてる曲じゃないと「コ」ない。




つくづく自分の嗜好が不思議です。

繊細さ・薄暗さと、重厚さ・土臭さが共存してるものが好き。

ビアズリーとかも、線はあんなに細くて途切れそうだし、計算しつくされたバランスがインテリの匂いするのに、インクの中に塗り込められた欲望はすごく泥臭いじゃないですか。



ん、なんか「匂い」とか「臭い」とか、嗅覚系の言葉使ってるな。

『香水』で、無臭の主人公が人工的に体臭を作るシーンがありましたよね。

それやらないと、「臭いがしない男」って気味悪がられるから。



似たような兼ね合いなのかな。

香水の澄んだ、良い匂いに惹かれるけれど、そのベースに体臭がないと落着かない、みたいな。

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