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紫式子日記

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『愛すべき娘たち』よしながふみ



あまりにも童貞臭いまんがとか下品なまんがとかが続いたので、
ちょっと「女子の本分」に立ち返ろうかと思います。

現実に拠って立つ場所です、女子の生きる道です。



これは何度か立ち読みでかじり読んでいたのだけれど、

「あれ、このまんがこんな
フェミ(※褒め言葉)だったっけ……」

って毎回驚いている気がする。んで、今回も。


すごくねー、なんて言うんでしょう、
「オンナであるがゆえの苦労」
って言っていいのかな。
そういうのを、ちゃーんと描いてくれるんですよね。

「ツラいのは女だけじゃない! 男も大変なんだよ!!」
とかそーいうハナシじゃないんですよ本当に。
男の人も男の人で大変ってのはわかってるけど、
この苦労は、オンナでなければありえなかった!!

っていうのをきちんと描いてくれるんですよ、よしながふみって。
(そうそう、よしながふみのまんがって、
 男の人が苦労してるところも描いてるんですよね。偉いと思う。)

「わかってるなー」
って思う。
「わかってくれてるなー、いいオトナだなー」
って思います。

私の中では「すごく物分りのいいお母さん」って感じ。
「お母さん」っていうか、「母性の人」って言った方がいいかな。

若い頃自分がさんざん「やんちゃ」してきて
酸いも甘いも噛み分けてるから、
「わかる、わかる、そーなのよねぇ」
ってうなずいてくれる、けど娘のやろうとしてることが
愚かしいとわかってても、止めてくれないお母さん(笑)。
イタい思いした方が結果的に本人の「ため」になる
ってことまでわかってる、物分りの良すぎるおかーさん。



収録作品は、どの話もグッと来ますね。

とりあえず中学時代に「女性と仕事」について語り合った女子3人組、
それぞれの「将来」を描いた第4話は鉄板かなー。
ちなみに私の顔はこれに出てくる「佐伯」にそっくりです。

あと、「人を分け隔てないこと」をモットーに生きてきて、結果、
「人を分け隔てる行為」である「恋愛」をしない決意をした女性を描いた
第3話は、非常に共感を抱いている友人がいて思い入れ深い。
私がその子に
「あんたの天職は尼僧だと思う」
と言ったら、このまんがの話になった。納得した。



とりあえず↓このネーム↓で、552円払う価値はあるでしょう。

「母というものは要するに
 一人の不完全な女の事なんだ」

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