2008/03/16 Category : Comics 『きりひと讃歌』手塚治虫 いいのか?テヅカの青年マンガなのにこんなに後味良くて……と思ってしまう私はとっくに病気(´・ω・`)主人公・小山内桐人よりも、その友人・占部に惹かれてしまう。小山内へのコンプレックスまみれで、彼に憧れると同時に絶望する。そして絶望感にさいなまれたときは、決まって女性を犯す。小山内の恋人を、自分を慕ってくれる患者を。それでも小山内の信念を裏付けるため調査に奔走し、最後には結論を掴む。矛盾した感情が共存しているのが、納得できる仕方で描かれている。こんな感情、現実にはごろごろしているけど、マンガでここまで見事に描写してるのは凄いと思う。バッタバッタ人が死んでいくのは『ブッダ』並だった。「人が死ぬのを正で数えて」は吉本ばななだけど、手塚治虫も同じくらいやりよってるとおもった。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword