忍者ブログ

紫式子日記

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > Comics > 『きりひと讃歌』手塚治虫

『きりひと讃歌』手塚治虫

きりひと讃歌 (1) (小学館文庫) きりひと讃歌 (2) (小学館文庫) きりひと讃歌 (3) (小学館文庫)


いいのか?
テヅカの青年マンガなのに
こんなに後味良くて……

と思ってしまう私はとっくに病気(´・ω・`)


主人公・小山内桐人よりも、
その友人・占部に惹かれてしまう。

小山内へのコンプレックスまみれで、
彼に憧れると同時に絶望する。

そして絶望感にさいなまれたときは、
決まって女性を犯す。
小山内の恋人を、自分を慕ってくれる患者を。

それでも小山内の信念を裏付けるため
調査に奔走し、最後には結論を掴む。


矛盾した感情が共存しているのが、
納得できる仕方で描かれている。

こんな感情、現実にはごろごろしているけど、
マンガでここまで見事に描写してるのは凄いと思う。


バッタバッタ人が死んでいくのは『ブッダ』並だった。
「人が死ぬのを正で数えて」は吉本ばななだけど、
手塚治虫も同じくらいやりよってるとおもった。

拍手[0回]

PR

Comment0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword

PAGE TOP