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紫式子日記

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『阿部定事件』


阿部定事件―愛と性の果てに
阿部定事件―愛と性の果てに




そして移転一発目の記事がコレってヒドすぎるなあたし。

えー、阿部定。

知る人ぞ知る、日本の誇るファム・ファタル、魔性の女、破滅の運命の女。

まじサロメ、リアルサロメ。


不倫相手殺して「モノ」切って持ち歩いた妖婦っちゃーこの人ですよ!

帯コピーがまたヒドい。

「私がいちばん愛したあなたが 死んで私のものになりました」

ひぇぇぇえ



でも……これは私が女だからかもしれないけれど……読むと阿部定に同情心湧きますよ。

最終的に行き着いたところは猟奇的だったけれど、そこにたどりつくまでの不遇の過程が哀しい。

優しい愛情に身を浸していたいだけなのに、男たちは皆彼女を一生連れ添う相手としては見てくれない。

……というように私には読めてしまったのですが。

モノを切って、逃走中も持ち歩いていた理由も単純で、「いっしょにいるような気がして寂しくないと思ったから」だし。

「相手を殺してモノを切り取った」っていうところ以外は、普通の恋する乙女の言い分なんですよねぇ。


まぁ「相手を殺してモノを切り取った」ってパートのインパクトが強すぎるから阿部定は伝説化されてるんだけど。



モノ切りたくなっちゃった気持ちも何となくわかりますしねぇ。

かわいいじゃんすか、アレ(不謹慎)

私も一度ならず、切り取って首輪つけて歩きたいとか思ったことありますよ。

ないかな、みんな。ないか。うん、そうか。



ってゆーか似てるんだよな、私に。

ちやほやされて育ったところとか、独占欲強いところとか。

いや、別に切らないけどね、連れ合いの……。




実はまだ読了していないんですが、久しぶりに心を動かされているので思わず書いてしまいました。

まぁ男子諸君はアレだな、首絞めプレイとかはそれなりに覚悟を決めた上でヤッてもらうんだな。

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