2009/06/07 Category : Books 『午後の曳航』三島由紀夫 午後の曳航 (新潮文庫)三島由紀夫作品に関しては、もう私がどうこういうものではないので、「読んだよ」という記録だけ、という感じなのですが。この作品にはちょっとした思い出があって、高校の時の模試で課題作品として出題されたのですよね。で、模試が終わった後Yちゃんという女子が、「式子ちゃんあれ何て言う作品かわかる? 先生に訊いてみたんだけど、 『確か三島由紀夫』ってことしかわからなくて……。」って訊いてきたんですね、私に。当時私村上春樹しか読んでなかったから、わかんなかったのですけれど(汗)。『午後の曳航』のあらすじを読んで、どうもコレくさいぞとわかったのは大学時代。すでにYちゃんも私も進学のために家を出ていて、お互いの現住所がわからない状態で、メアドも消しちゃってて、結局Yちゃんが『午後の~』にたどりつけたかどうかはわからないまま。Yちゃんは私に『木島日記』とか『北神伝綺』を教えてくれて、サブカルの手ほどきをしてくれた(笑)恩人なので、いま思うとなぜ連絡手段を絶ってしまったのか「( ;´・ω・`)?」なのですが……。 あと、大学に入ってから知り合った友人に案内してもらって行った元町を舞台にしているので、風景が容易に思い浮かぶという点でも、個人的には思い入れの湧く作品です。いちおう作品の感想を。三島の「少年観」「(理想の)青年観」「父性観」が一同に介していて「あ~~なるほど~~……」って思う。三島は「少年」であり「理想の青年」である自分のまま、堕落した「父性」を身に着けるまいとして、ああいうことをやったのかな、なんて、いろいろ。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword