2005/08/23 Category : Books 『ナショナリズムの克服』 ナショナリズムの克服取っ掛かりにする本に対談本を選ぶのは私の怠惰ゆえの悪癖でして。とりあえず何か姜尚中先生の本を読みたかったのね。でも(あの)某日吉キャンパス生すら本によっては挫折するという姜先生だからさ。ビビってたんですよ。で、ビビりにビビった結果、対談本。これでも難しいと感じる自分の脳味噌が腹立たしい内容も、だから実は整理できてないんだな、自分の中で。とりあえず現段階での「感想」レベルのもの。。。もちろんこの本でなされている主張が平衡を持ったものとは思わないし……そもそもこういう分野で「平衡」はありえないと思っているし……鵜呑みにはしませんが。ただ、ピンポイントの一言一言、例えば「五族協和」をもじった「無族協和」とか、姜先生個人の「在日」としての体験とか、考えるヒントとして大事だなぁと思いましたね。日本人は、欧米人の差別意識には敏感だけど自身の差別意識には鈍感だ、みたいな話とかね。被害者意識 > 加害者意識 って図式(公式?)は矢張りあるんだろうな、って。対談本ゆえ、根幹の主張が何なのとか、寄り道しすぎだとか、食い足りない印象も人によってはあるでしょうが、入門書のひとつとしては悪くないんじゃないかなぁという印象。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword