2006/04/03 Category : Books 『スローグッドバイ』石田衣良 スローグッドバイ『娼年』に引き続き、読んでみました石田衣良。一発で変換できないから、辞書登録しちゃったよ石田衣良。こちら、恋愛モノばかりの短篇集。批評家ウケするのは『娼年』の方かもしれないけれど、一般の感覚として好まれるのはこっちかも。「ちょっと甘口でもいいから、読み終わったあとで心地よい酔いを残すようなラブストーリーにしたいな。」という本人のあとがきどおりの甘ぁ〜い仕上がりです。石田衣良の作品って、やっぱちょっと照れくさいんだよな。『娼年』もこれも、お酒片手にほろ酔い状態で読みました。素面だと痒くって。。ジェントルすぎるっつーか。いちばん弱いところをくすぐられる感じ。……モテるんだろうなー……。痒い痒いと言いつつ、いちばん好きなのは? って訊かれると困る。全作品とも、良い。うーん、敢えて3つ上げるなら『泣かない』『フリフリ』『ローマンホリデイ』かな。映画や仕草など、小道具の使い方が後引くタイプの作品ですね。あと、女性一人称で書かれた『ハートレス』『線のよろこび』は、大塚英郎『ガール』とちょっとかぶった。他人の生活にすごく想像力をめぐらせるっていう点で、創作姿勢が似てるんですよね、この2人。でもやっぱり石田衣良は男性一人称が好きだなぁ。感情の機微の描写が瑞々しくって。「モテるんだろうなー……」って感じするし・笑。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword