2005/02/11 Category : Art 『無限の網』 「草間彌生 ―永遠の現在」展で衝動買いした草間彌生の自伝『無限の網』を、今日やっとこ読みおわった。そのエキシビジョンを観るまではほとんど知らなかったアーティストなものだから、本人のフィルターを通っている文章とはいえ、彼女がどういった人生を歩んできたのかを知るのにとても参考になった。 改めて思ったのは、やはり地母神のような女性だなぁということ。世界を自分の手でひとつにしようという気概っていうか。(ハプニングも含めた)彼女の作品を通して、万人・万物は余計な境目を失って、真にひとつになれるというか。で、その手段のひとつとして水玉で覆うことなり、フリーセックスなりを想定しているんだろうなぁ、と。「戦争とフリーセックスとどっちがいいですか?」性的なものを嫌悪していたという草間が、一方ではセックスを平和に至る手段だと考えていたという新知識。恐らく、「こんなに嫌悪を感じるのは本来の姿ではないからだ」→「では、本来のセックスってどういうものだろう?」みたいな矢印で考えた結果だと思うけど。愛、一致、平和。唐突に並べて書くと安いけど、草間が表現するそれらは、きちんとした肉感を持って私に迫ってくるなぁ、と思うのです。取り急ぎこんなところで。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword